俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

#CentOS 8 に #ffmepg と #cuda を入れて #nvenc (ハードウェアエンコード)を試す

Geforce GTX 1050 Tiを差した物理マシンを組み立てたのでffmpegでハードウェアエンコードを試してみるテスト。

1)NVIDIAのドライバを入れる

NVIDIA DRIVERS Linux x64 (AMD64/EM64T) Display Driver

ダウンロードして実行するだけなのだが「nouveau」というカーネルモジュール(OSSなディスプレイドライバ)が動いていると入らない。Xを入れると普通に動いているのではないかと。

Nouveau kernel driver

停止するためにはrunlevelを3にしてnouveauをブラックリストに載せてDracutして再起動するという手間がかかる。なおインストール時にkernel moduleがmakeされるのでgccはもちろんkernel-devel kernel-headers辺りも必要になる。

2)CUDAを入れる

CUDA Toolkit 10.1 Update 2 Download | NVIDIA Developer

ドライバが入る条件が整っている or 既にドライバが入っていればすんなりいく。runfile(local)は最初にドライバも入れてくれる感じ。rpm(local)はドライバは入れてくれない感じ。

3)ffmpegをパッケージで入れる

How To Install FFmpeg on CentOS 8 - idroot

EPELのパッケージで「hevc_nvenc」にも「h264_nvenc」にも対応してるffmpegが入る。makeしなくて済むの有難い。

おまけ)ffmpegをパイプでつなげると面白い

sshとパイプを使ってWindowsからLinuxのエンコーダを活用する、、などという事もできる。

ffmpeg.exe -i src.mp4 -c:v copy -c:a copy -f mpegts pipe:1 | ssh.exe /usr/bin/ffmpeg -i pipe:0 -c:v hevc_nvenc -c:a copy -f mpegts pipe:1 | ffmpeg.exe -i pipe:0 -c:v copy -c:a copy -f mp4 dst.mp4

この方法だとファイルコピーだのディスクのマウントだのをしなくても良いので意外と重宝するのである。

#避難勧告 からの避難のタイミングをデータで考える #新井郷川 #阿賀野川

当地(新潟市北区)は地形的に水害に弱く、昔から良く沈んだそうだ。もっとも先人の努力により治水が進み、現在では「福島潟放水路」「胡桃山排水機場」「新井郷川排水機場」といったデラックスな設備群に守られている。パチパチパチ。カーックイイ!

(...でなければ申し訳ないけど引っ越してこれませんな(^^;)

しかし、台風19号がやばかった。これだけ広範囲で一斉に氾濫が起きるなんて!当地も阿賀野川が上流で氾濫し、その影響で台風が過ぎてから避難勧告が出た。信濃川もそうだが、大河の下流域では雨のピークからタイムラグがある。

近隣を流れる新井郷川(から分岐する兄弟堀)が阿賀野川に面しているのは「胡桃山排水機場」だが、、、

■排水機場の内側(兄弟掘側)
f:id:yamagw:20191013123930j:plain
■排水機場の外側(阿賀野川側)
f:id:yamagw:20191013123935j:plain

外側の水位は図示された周囲の土地よりも高い!そして外側の水位が3.6mなので1.4mに立地する我が家は決壊したらアウツなのであります。なお排水機場の内側は常時「マイナス水位」に保たれているので、-0.8mは定常値である。水位差4.4mをブロックしているわけだ。

仮に付近が決壊するとした場合「兄弟掘の水位」の変化があるはずだ。それが避難行動のトリガーとなるだろう。先ほど阿賀野川側の水位がピークを越えたので、今のところ楽観視している。

。。。とまぁ、簡単な確認だけでも「え?避難しようか?どうしようか?晴れてるけど!?」みたいな迷いをクリアにすることが出来る。身近な地形やデータの在処など頭に入れておくと良いと思う次第。

www.pref.niigata.lg.jp

www.river.go.jp

夏のイベント総まとめ #夏休み

5日間の夏休みを1日ずつバラバラに取ってみたけど、3連休がたくさんある生活はワークライフバランスが良い感じであった。人間にとっては週4勤務くらいが適切なのだろうなぁ。

7月26日

柏崎の「海の大花火大会」へ。これは前に書いた

8月18日~19日

毎年恒例「志村魂」を観に名古屋へ。名古屋は2年ぶり。志村魂は初回公演から欠かさず見ているが、もう14年目なのである。今思えば地井武男が家老役だった初期の公演は貴重だったな。

駐車場は「akippa」を使い、車を2日間停めたまま地下鉄とバスで移動するスタイル。真新しい「ダイワロイネットホテル名古屋太閤通口」にて泊。

9月7日~8日

諏訪湖で開催される全国新作花火競技大会へ。諏訪湖の花火は何年ぶりだろうか。自分の入院騒ぎで中止して以来だ。天気がよく暑くも寒くもない最高の日和りだった。

家に誰もいなくなるのでワンコも同行。岡谷にある「ケアホームプーチ」にお泊り。ペットホテルが個室&大型犬可能ということで、大変安心感があった。対応も丁寧で有難い限り。

ホモサピエンスはお馴染みの「チサン イン 塩尻北インター」。ここで寝るの何度目だ?

翌日は安曇野の「大王わさび農場」に立ち寄ってみた。夏が戻ってきてあっちぇ。上信越道を走るのも飽きてきたので糸魚川を経由して帰宅。国道が奇麗になってた。

9月13日~14日

結婚記念日で「新潟グランドホテル」にお泊り。毎年「ちゃんと計画的にやろうねー」とか言ってるのだが、今年も予約したのが前日だったりして。だいたい前後の時期はイベント目白押しで、日程も予算も厳しくなる。

食事は「リゾートガーデン」にて。要するにビアガーデンなんだけれども、お料理はちゃんとホテルグレードである。肉うんめ。景色や開放感も言う事ナッシング。

9月21日

実家の庭の草刈りをしに諏訪へ。そこそこ広いが祖父が亡くなってからは荒れ放題。病持ちの母だけでは手に負えない状態なので、たまに手伝うのである。子供が同居しない時代、自分たちも含めて老後の住まいをどう扱うのか課題だと思う。

夜は小~中学校時代からの友人と夕食。5年ぶり!らしい。間が開きすぎだとお叱りを受ける。諏訪には年4~5回のペースで来ているのだが、用を足すのが目的なのでなかなか寄り道する余裕がないというのも現実である。

とはいえ5年に1回では80歳まで生きたとしても会えるのはあと7回程度。そう考えると善処せねばと思う。人生の短さに愕然とするよね。

9月23日~24日

嫁の通院のため立川へ。立川に住んでいた時から続く年1回の検査のイベント。長らく安定しているので「立川に遊びに来る口実」とか言って未だに転院していない。(コレがあるせいで余計に結婚記念日の前後がひっ迫するんですけどねぇ...(^^;)

転院しないちゃんとした理由もある。ある指標が手術適用のボーダーライン上なので、転院先での検査結果や医師の方針によっては即手術になる可能性が高いのだ。それは避けたいというのが本人の意向で、医師にもご理解いただいた上で通い続けている。

検査の結果は今年も「変化なし」。正確には別の指標が次第に上昇しているが、こちらはボーダーまで余裕あり。今まで通り次回の検査は1年後となった。命に直結する病ではないのだが、手術しなくて済むならそのほうが良い。とりあえず一安心である。

普通に日帰り可能だが、せっかく夏休み最後の日なので「ホテル日航立川」で前泊することに。昔はザ・クレストホテルだったところ。建物はほぼそのままだが、中はリニューアルされていた。

用事が済んだ後は東京都心へ。代官山をぶらぶら。穴場だった代官山アドレスの地下駐車場が値上がりしててガッカリ。「松之助N.Y.」がお休みで二度ガッカリ。「ミスターフレンドリーカフェ」でホットケーキ。

最後に予定外のディズニーランドへ。アフターシックスパスで時間いっぱい動き回る。東京千葉を発ったのは23:00過ぎ。さすがに眠くなり休憩を何度か入れたので新潟着は28:00近く。ギリギリ暗いうちに布団に潜り込めたので良しとしよう。

てな感じで夏休み終了!

#日産 #V37 #スカイライン ビッグマイナー!ダイムラーとの協業の難しさは浮き彫りに。。。

nlab.itmedia.co.jp

現行スカイライン(V37モデル)は「インフィニティエンブレムを付けて登場」「ダイムラー製の直4エンジンを搭載」といった、どちらかというと本筋ではない部分で話題になりがちだった。しかし、この度のビッグマイナーチェンジで完全に軌道修正した感がある。すなわち「インフィニティQ50の名前違い」ではなく「インフィニティQ50がベースの日産車」という、V35やV36と同じ立ち位置に戻ることになった。

当初「どうせQ50なんだしインフィニティマークでええやん」という投げやりな感想であったが、ビッグマイナーモデルを目の当たりにするとそれが間違いだったことに気付く。日産エンブレムであり、Vモーションであり、◎テールであることは、V37が令和の時代にも日産スカイラインであるために必要だったのである。Vモーションデザインが消化しきれていない事など些細な問題であり、良し悪しはともかく「それも日産の車らしい」と言わしめる部分ではないだろうか。

400psのホットモデル「400R」やハイブリッドモデルが搭載する「プロパイロット2.0」が話題だが、個人的にはスタンダードモデル(V6 3.0L 300ps)に注目したい。まぁ「自分がもし買うとしたら価格的にソレになりそう」というのもあるのだが、ダイムラー直4エンジン搭載モデルがいかにウンコだったかを浮き彫りにしてくれたからである。

ダイムラーエンジンのモデルについては過去に酷評した。簡単に言えば「ダウンサイジングターボなのにトータルコストでハイブリッドに劣り、先代比では6発から4発にダウングレードするうえにパフォーマンスも落ちる(先代のVQ25HRと比較するとトルクはアップするが馬力が落ちるし、VQ37VHRとは比較対象にもならない)。バカなの?」である。

しかし、ビッグマイナーモデルに搭載されるVR30DDTTはダウンサイジングターボとして完全に成立している。300ps型は先代モデルのVQ25HRと同等の環境性能でVQ37VHRに近いパフォーマンスを実現しており、400ps型に至っては300ps型と大差ない環境性能のままV8エンジンのVK56VDに迫るパワーを叩き出す。おそらく名機VQエンジン譲りのフィーリングも健在であろう。

スカイラインに関して言えばダイムラーエンジンの採用は完全に失敗だった。Aクラスの兄弟車として作られたQ30も一代限りで生産停止となる予定だそうで、日産としてはダイムラーとの提携はあまり良い結果が得られていない。心配なのは、この状況にも関わらず次世代のFRプラットフォームにダイムラーMRAが採用されると報じられている点だ。

V37のダイムラーエンジンモデルの不出来を鑑みれば、ダイムラーが日産に寄り添うレベルでMRAをカスタマイズさせてくれる事はとても期待できないだろう。果たして、MRAにVQ35HR+HM34やVR30DDTTを「良い感じ」に載せることができるのだろうか?世界的にも数が少なくなったFR車メーカーとして、是非とも日産にはプラットフォームの開発を継続して欲しいものだが。。。

#ぎおん柏崎まつり の「海の大花火大会」行ってきた。 #花火 #柏崎 #新潟 #越後三大花火

www.city.kashiwazaki.lg.jp

「海の柏崎」「川の長岡」「山の片貝」が「越後三大花火」だそうだ。せっかくの新潟生活なので全部抑えたい。今年は長岡は間に合わず、片貝は日程が合わなかったので、まずは柏崎となった。

日本三大花火大会の1つでもある長岡や、四尺玉が目玉の片貝のほうが知名度は高いか?「柏崎」は1日で1.5万発を打ち上げるので、玉数で考えれば密度の高さが特徴といえそうだ。長岡は2.0万発*1を2日間、片貝は1.5万発を2日間である。

土地勘がないのと年寄りが同行するというのもあり、新潟市から有料席&お弁当付きのバスツアーを利用した。往復ともに多少の渋滞にこそ巻き込まれたが、何時間も足止めされてグッタリ、、、みたいなことはなし。駐車場から会場までは徒歩15分程度。これは楽やね!

会場内は通路や座席のスペースに余裕があってゆったりできる。飲食物はリーズナブル。そして大会オフィシャル弁当がシレっと旨い!ゴミ捨て場やトイレの容量は十分だし、帰路は広い道路を行先別に3レーンに分割し効率的に人を流す等、運営もこなれている印象。肉体的にも胃腸的にも大変快適な花火大会だった。

花火の見どころは、

海中スターマインのプログラム多数
尺玉(10号)100発同時打ち上げ
3尺玉(30号)打ち上げ
尺玉(10号)300発連続打ち上げ

といったところ。仕掛け花火的なものはほぼない。会場が海ということもあって遠慮なく玉のサイズで押す感じのメニュー構成である。街中の玉の小さな花火大会しか見たことがない人は、びっくりするレベルの迫力を楽しめると思う。

以下、細かい感想を。(比較対象は故郷の「諏訪湖湖上」と同「新作」の2大会のみではあるのだが、、)

海中スターマインが多くあるのが特徴的。それも横向きに打ち出した玉が海面に落ちた後に破裂するという興味深い手法。当然着水位置はランダムとなり、無節操に次々と破裂する迫力はかなりのもの。位置とタイミングが制御された諏訪湖の水上スターマインとは違う楽しさがある。

尺玉の100発同時打ち上げはタイミングが外れる玉もなく見事な制御で◎。素晴らしい!仕上げの尺玉300発連続打ち上げも壮観だった。

惜しいのは、スターマインの時間が全体的に短めで構成が単調だったり、仕上げの弾幕が薄いものが多い点。単色の玉が多く鮮やかさにも欠け、そこら辺りは少し期待を下回った。素朴という表現がしっくりくる印象。

プログラムの合間にダラダラと尺玉を上げるのも勿体ない。スターマインのメリハリのなさに拍車をかけてしまうし、ラストを飾る「300発」と同じ玉も多く含まれていたので、ネタバレで総仕上げの新鮮味が薄れてしまう。弾幕強化に資源を集中して欲しい。

もう1つ、三尺玉を上げる直前には比較用の尺玉を単発で上げると良かった。大玉は高く上がるので意外に小さく見えてしまう。見慣れたサイズの比較対象があると高さの違いが把握できる。三尺玉の下で装飾的に小玉を上げる演出も、気が散って逆効果に感じた。

ちと文句が多くなってしまった。「あの長岡と肩を並べる越後三大花火の1つ」ということで期待値が高かったのもありご勘弁頂きたい。現状でも高レベルな花火大会なのは間違いないく、演出面が進化したら全国区だと思う。海中スターマイン用の打ち上げ台を左右両方に設置したら超絶大迫力だと思うんだが、、市長*2どうでしょう?(ぉい

楽しかった。ご機嫌である。新潟に住んでる限りリピートするだろう。来年、長岡と両方行くってのは大変かなぁ?(^^;

*1:過去の数字。2019年は非公開のよう。

*2:有料席の出口で市長自らお見送りは驚きました。握手してもらえばよかった(^^;

約6,000個の灯篭が並ぶ!! #千灯まつり に行ってみた。 #新潟 #本町

niigata-kankou.or.jp

まるで河のように灯篭が並ぶ。新潟どんだけ凄い祭りあるんじゃ。。

f:id:yamagw:20190727220345j:plain
f:id:yamagw:20190727220347j:plain
f:id:yamagw:20190727220405j:plain
f:id:yamagw:20190727220420j:plain
f:id:yamagw:20190727220432j:plain
f:id:yamagw:20190727220445j:plain
f:id:yamagw:20190727220520j:plain

笹団子の田中屋さんの前ではこんなのも。

f:id:yamagw:20190727220531j:plain

人情横丁では専用デザインの灯篭が。

f:id:yamagw:20190727220457j:plain
f:id:yamagw:20190727220511j:plain

点灯前はこんな感じ~。

f:id:yamagw:20190727220539j:plain
f:id:yamagw:20190727220549j:plain

「鰻」を食べることは悪なのか? #うなぎ #鰻 #絶滅危惧種

この問題なんだけどもね。

レッドリストに載っている絶滅危惧種を「食べたくない!」「食べられない!」「食べてほしくない!」という感情は理解できるものだ。しかし「拒絶反応もここまでくるとどうなのよ!?」という気持ちになってくる。

というわけで、私が「今までと同じように鰻を食べ続ける」という選択に至った理由を、簡単にまとめておきたい。

まず「絶滅の危機に瀕している原因が判っていない」という点である。遠洋まで出て川に戻ってくる回遊魚であるため、海の変化が要因なのか、川の環境が要因なのか、乱獲が要因なのか、実は良く判っていない。

次に、ここ10年で生活史の解明が大きく進んでおり、まだ商業ベースにのらないながらも完全養殖が実現しているという点。これらの進展には「ウナギが食資源である」ということが大きく寄与しているのは疑いようがない。

シラスウナギを採らないことは、短期的に個体数の増加をもたらすかもしれない。しかし今、鰻を食すことを禁じ、食資源としての価値を奪ったら、食資源であるからこそ行われている研究や対策への投資はなくなるだろう。絶滅のリスクを残したままでだ。

すなわち「気付いたら滅んでいた」他の絶滅種と同じ道を辿りはしないか?誰も鰻を食べ物と思わなくなった遠くて近い未来のある日、絶滅の可能性を報じるニュースが流れるかもしれない。しかし翌日には、多くの人がそのニュースを忘れていくだろう。

鰻が積極的に研究・対策・議論の対象となるのは、それが生活や経済に直結した食資源だからなのだ。そうでなければ鰻にも他の多くの絶滅危惧種と同じ境遇が待っている。並みの保護活動はあるだろうが「食えないものへの投資は限られる」というのが、悲しい現実ではないか。

もう1つ、仮に捕獲や取引を禁止したとして、特に近隣国の足並みがそろうのか、また密漁を防ぎきれるのか、その実効性は疑わしい。現実として需要がある。統計に出ない捕獲が増え、一方で対策は手薄になっていく。「せーので食べるのやめよう!」なんて能天気も良いところだ。

短絡的に「食べない」とする判断が、どのような結果をもたらす危険を孕んでいるか、おわかりいただけただろうか。そのうえで、伝統的な食文化が1つ消滅していくことになるのだから、感情論は抜きとして、是非とも1歩下がった目線で考えてみてほしい。

もちろん、シラスウナギの捕獲が個体数を増やすほうに働くことがないのは間違いなく、無駄にしては良いものではない。今年5月のワシントン条約による取引規制こそ免れたが、多くの時間は残されていない。この状況下において、

「食べる人」

に対する

「食品ロスにならないよう(ウナギを)大事にいただきましょう」

という環境省の呼びかけは、どう考えても至極当然で真っ当なものではないだろうか?

以下は余談である。

(こんなエントリーを上げてる時点でバレバレだと思うが)白状すれば、私自身は生物種としての鰻より、食文化や食資源としての鰻のほうを心配している立場だ。鰻が好きなのである。

「鰻の味=タレの味」と言えてしまう人は、美味しい鰻を食べたことがないか、味が判らないかのどちらかである。万札をもって、白焼きを食べさせるレベルのお店に一度行ってみると良い。

もちろん絶滅しても良いなどと思っている訳ではない。どのような種であっても、生物種が絶滅したら心が痛む。地球の将来や人類の将来が心配になる。当然であろう。

どうすべきなのか迷い、鰻を食べない時期もあったが、結論は先述の通りである。食文化を守り、結果として生物種も守れるのなら、本当に目出度いことなのだ。

なお「食べないほうが良い」と考える人や「食べられない or 食べたくない」という人に「食べるべきだ」などと言う気持ちは全くない。「森を守るために割りばしを使わない人」が居る一方で、「林業を守るために割りばしを使う人」が居る。それで良いのだ。

「うな次郎」のような代替品を否定する気持ちも一切ない。面白く美味しく食べられるものだ。それ自体も、鰻という種を守りたいという願いと創意工夫から生まれた、新たな食文化の1つだと思うのである。