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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

欧州向けSUV「キャシュカイ」が「デュアリス」として国内導入決定

http://www2.nissan.co.jp/DUALIS/NEW/main.html

「ミニムラーノ」とも言われる欧州向けミドルサイズSUV「キャシュカイ」が国内にも「デュアリス」という名称で投入されることが決定した。ティザーサイトも開設され、来年の2月にも発売という線が濃厚だ。元々年内発売予定だったX-TRAILよりもこのデュアリスが先に発売されるのにはビックリだ。(ま〜ちょっと古いネタなんだけど、情報収集しているうちに久しぶりに日産車で「これは欲しい車かも」と思い始めたのでネタ化(^^;)

例の新車6車種同時投入の反動で国内の日産の販売状況は現在ボロボロなわけだが、追い討ちをかけるように新型X-TRAILの投入が来年に先送りされた。現行型の人気が急降下し、キープコンセプトだった新型がリデザインされることになったのが理由だ。それも顔やお尻が変わるというレベルの話ではなく、大型化してよりオフロード志向となる。一方で、今までX-TRAILがカバーしていたミドルサイズ&シティーユース向けが空白になるため、最近になってデュアリスの国内投入が決定したというのがウラ事情なんじゃないかと思っている。ムラーノの国内人気も後押しになったハズだ。

デュアリスムラーノはそのデザインだけでなく、元々海外向けだった車種が後から日本に投入されることになったという生い立ちも似ているといえる。それが顕著に現れるのが車幅で、米国向けとして開発されたムラーノは国内で扱うには完全にサイズオーバーの1880mm。ミドルサイズと言われるデュアリスも実は車幅が現行クラウンと同じ1780mmなのである。全長が短いとはいえ、国内で普通のドライバーが普通に扱うにはギリギリの線だ。ミドルサイズだから、と思って買うと多分痛い目にあう。

話はそれるが、クラウンやセドリックが長年車幅1750mm前後を死守してきた理由は、それを超える車幅の車に乗ると解る。道を走るのはともかく街中や観光地の駐車場での乗り降りが辛い。一見巨大なミニバンでも、エルグランドは1795mm、アルファードは1805mm、プレサージュとオデッセイは1800mmだ。参考までにフーガは1795mm、V36スカイラインは1770mm、ティアナは1765mmである*1。実際、車幅が1770mmあるA32セフィーロ*2オーナーの感想として、スライドドアなら1850mm、ヒンジドア車なら1800mmが国内でスムーズに使える限度である。

さて、現在の要求としてサーキット走行に是非チャレンジしたいが、移動用にはどうしても快適な車が欲しいというのがある。つまり、どう考えても結局2台ないとダメという結論に達する。セフィーロに乗って以来6気筒未満のエンジンでは車じゃないと拘ってきた訳だが、例えば新車でスカイライン級を買ったら経済的に2台目への投資が厳しい状況に陥る気がする。中古の6気筒車を買う位なら今のセフィーロをメンテして乗ればいい。そうかといって、10年目間近にして塗装が目に見えて痛んできたセフィーロを見ていると、現状維持のまま2台目に投資するという気にはならない。それならば!次の新車は4気筒クラスで我慢して、もてぎ置き用*3にゲロ安でボロいシルビア辺りを買っていじくるというシナリオの方が良いかも、と思い始めたのだった。

そこに久しぶりに期待できる日産車が来たわけだ。デュアリスが欲しまった理由は、ムラーノに通ずるデザイン、欧州メイン車種なので室内とシートの質が良い(ハズ)、そこそこ走るCプラットフォーム*4を採用、車幅がセフィーロ+10mmなので実用性を損なわないかつ室内幅も劣らない(ハズ)、日産車初の6AT採用かCVTが選択可能(どちらもMTモード付き)、ディーゼルがラインアップされる(かも)、という所だ。ガソリンエンジンが街中トルク重視のMR20だというのが微妙なので、国内でディーゼルが選べるようなら興味半分実益半分で選ぶかもしれんな〜。

*1:フーガはセドグロ後継として国内に投入するため1800mmを切るのが課題でデザイナーと揉めたそうだ。V36スカイラインは、米国での車格ヒエラルキー堅持のため1770mmに抑えられたらしい。フーガがなければもっと太っていたという事だ。今後フーガもスカイラインも益々太る方向なのが容易に想像されるイヤな話だ。

*2:この車も米国向けマキシマの「顔と尻違い」という生い立ちで、セドリックよりデカいという理由で「廉価版シーマ」などと言われていた。

*3:ナンバー付けずにサーキットに置いておく、という方法を最近知ったのだった。これがとても嬉しくて(笑

*4:割と走りが良い類であるルノーのメガーヌも採用している。