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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

A3ノビ対応のインクジェットプリンタ「PM-G4500」を買ってみた

http://www.epson.jp/products/colorio/printer_single/pmg4500/index.htm

久しぶりにエプソンネタ。年末、7年モノ(1回ヘッド交換済)のPM-780Cが「ギギギギギギ〜バキョッ」といって遂に動かなくなったので、買い換える事にした。プリンタはサーバ機の側に、スキャナは手元に置きたいので、流行の複合機ではなく単体プリンタから選ぶことになる。速くて安いA4の最新モデルPM-G860か、少し古いけど画質は遜色ないA3ノビ対応のPM-G4500かでしばし悩む。A3ノビ対応のローエンドであるPM-3700Cも候補に挙がったけど、あまりに古いモデルなので予選落ち。

目下のところ年賀状が作れればいいのでA3ノビ対応の必要性は全くないし、インクもヘッドも共通*1なのに用紙サイズの違いだけで3倍の価格差があるのはどうなんだろな〜とは思ったが、お気に入りの写真を引き伸ばしたりポスターを作ったり色々と楽しめそうではある。時々あるA3サイズで出力したい資料にも対応できる。画質も既に極端な向上は望めない次元に達しているし、PM-780Cと同様に末永く使うことになるであろう。というわけでPM-G4500に決定。高いとはいっても3万円台でA3ノビの印刷機が買える事実に驚くべきなのだが(^^;

本体はビビるデカイ。店頭で比較するかぎりA3ノビのプリンタとしてはフツーなのだろうが、ただでさえモノが多くて狭い部屋なので設置場所の確保にちょっと悩んだ。さっきまで一番デカい顔をしていたA4ページプリンタは、PM-G4500の側に置いたらおもちゃのようである。プラスチックのボディの質感は値段相応。黒基調なので白系のものと異なり経年劣化は気にならないだろう。電源コードは直付けで背面の端子はUSBのみ。シンプルなものである。あ、初めて買った「パラレルポートのないプリンタ」だな。

早速、年賀状数十枚と写真を何枚か出してみた。キレイだし速いし静か。ハガキやA4ならストレスない速度でじゃんじゃん印刷できる。A3ノビはさすがに少〜し時間がかかると思ったけど、PM-780CでA4を印刷するより速いかもしれない*2。印刷中にプリンタがラックごと左右に揺れまくる、ということも全然なし。制御方法が進歩したのかヘッドの往復動作がとてもスムーズ。インクカートリッジやヘッドの軽量化もされているだろう。7年分の進化は結構すごい。

イイコトばかりではない。まずはインクカートリッジが高い!1色で千円強、6色セットで6千円弱。累計ランニングコストが本体価格を追い越してしまう日は想像以上に近そうだ。確かに今の価格設定だと本体ではほとんど利益が出ず(普通に考えたらこんな精巧なマシンが3万円台で買える訳ないのだ)、儲けどころの消耗品が高いのは仕方ないという理屈は判る。同じ機種を永く使えば使うほど損をするというのは携帯電話のインセンティブモデルと同じで矛盾しているが、仮に本体価格が倍になったら遊び感覚ではなかなか買えなくなってしまうので悩ましい所だ。

もう1点。A3ノビでじゃんじゃん印刷しているとインクがすぐになくなってしまうのだった。PM-G4500はA3ノビ対応とはいえコンシューマ向けのモデルだ。ヘッド周りがA4機と共通なので仕方ない部分ではあるが、カートリッジが高いだけにもう少しなんとかなればと思う。とはいっても解決は難しそうだ。同じメカニズムのまま単純にインクカートリッジを大きくすると、往復動作するヘッドの重量増により印刷速度を保てない。業務用大判機種の様にインクをパイプで供給する仕組みにしても、利用頻度が低いコンシューマモデルではメンテナンス性に難が出てしまうしコストも高くなるだろう。

まぁ、ここで挙げた欠点はすべて予想していた通りで、A3ノビプリントの迫力の前では些細な事である。「A3ノビ対応」である事を省けば突出した機能はないけど、すべてをそつなくこなせる非常にバランスの良い機種だと思った。もちろん、A4で印刷するときにA4機より劣るという事は全くない。もし単機能のA4プリンタの購入を検討しているなら、もうちょっと奮発してA3対応機を買っておけば印刷する楽しさは倍増するハズ(笑

*1:正確にはPM-G860のヘッドは高速になった新型だけど、同じ価格帯の前モデルPM-G850は全く同じ。

*2:PM-780Cは高解像度でA4を印刷するとUSBの帯域が不足してヘッドが休んでたのよね。ちなみにPM-G4500でも11gの無線LAN経由でA3を印刷するとヘッドが休んじゃう。今時のプリンタをネットワーク共有する場合、ネットワーク自体のパフォーマンスにも気をつけないとね。