注：いまさらながらVMware Fusion 1.1.3で確認。2.0は俺の環境だと不安定で使い物にならないので、１〜２回リビジョンアップしたら移行する予定。2.0でも同じ手順でいけるといいんだけどな〜。
[後日追記：2.0.1も同じ手順で問題なし]
WindowsやLinuxのVMware workstationでは、ホストに複数のネットワークアダプタがある場合、ブリッジネットワークを複数設定して自由にアダプタに割り当てることができる。例えば物理NICを２枚差して、ゲストのLinuxに２つのブリッジネットワークを割り当ててルータを構築する、とかできるわけだ。
Mac用のVMware Fusionはというと、仮想ネットワークは自動ブリッジ・NAT・ホストオンリーの３つに固定されていて変更することができない。価格的に無償のVMware PlayerとWorkstationの中間に位置するので、機能的にも中間という感じであろうか。Workstationの何でもアリな世界に慣れていると、ちょっとした制限がイライラするんだよね。Playerの場合は素直に諦めるのに（笑）
で、ググッたら出てきましたよ。記事主に感謝。
http://nova-memo.blogspot.com/2008/02/vmwarenic.html
自分用に手順をまとめ直すとこんな感じ。
Fusionのデフォルトでは仮想ネットワークの構成はお馴染みのパターンで
vmnet0：ブリッジ（NIC自動選択）
vmnet1：ホストオンリー
vmnet8：NAT
のようになっているので、ここに固定でen1にブリッジするvmnet2を追加することにする。
vmnet0：ブリッジ（NIC自動選択）
vmnet1：ホストオンリー
vmnet2：ブリッジ（en1固定）
vmnet8：NAT
必要ならさらにvmnet3、vmnet4、...を追加することも可能。
０）直前の記事の手順でrootユーザーを有効にする。
１）ターミナルを起動する。
２）「>su -」でrootになる。
３）「/Library/Application Support/VMware Fusion/boot.sh」を編集する。「>cd /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion」して「>emacs boot.sh」で開いて
"$LIBDIR/vmnet-bridge" -d /var/run/vmnet-bridge-vmnet0.pid vmnet0 ''
の下に行を追加して、
"$LIBDIR/vmnet-bridge" -d /var/run/vmnet-bridge-vmnet0.pid vmnet0 ''
"$LIBDIR/vmnet-bridge" -d /var/run/vmnet-bridge-vmnet2.pid vmnet0 en1
のように変更する。さらに、
vmware_stop_pidfile /var/run/vmnet-bridge-vmnet0.pid || true
の下に行を追加して、
vmware_stop_pidfile /var/run/vmnet-bridge-vmnet0.pid || true
vmware_stop_pidfile /var/run/vmnet-bridge-vmnet2.pid || true
のように変更する。
４）「>boot.sh --restart」して変更を反映する。
以上で仮想ネットワークの設定が変更される。次にゲストOSの仮想NICを追加変更する。
１）ゲストの設定画面で必要な数だけ「ネットワーク」を追加して「ブリッジ」に設定する。
２）一旦ゲストをクローズして「.vmx」ファイルをテキストエディタで開く。
仮想NICの設定は
ethernet[番号].設定項目 = "内容"
のような書式になっているので、各NICの設定項目「connectionType」「vnet」を以下のように変更する。（項目そのものがなければ追加する）
ethernet0.connectionType = "custom"
ethernet0.vnet = "vmnet2"
３）ゲストを起動する。
以上で終了。en0やen1がどのアダプタに対応するのかワカンネ、という場合はターミナルから「>ifconfig」するか「アプリケーション＞ユーティリティ＞ネットワークユーティリティ」で調べればＯＫ。
というわけで、無事にゲストのVistaから有線NICとAirMacの両方にそれぞれブリッジすることができた。何がしたかったかというと、WILLCOM D4とMacをアドホック接続して、ゲストのVistaからD4の共有フォルダを覗きたかったんです、ハイ。
