俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

NTPによる時刻同期関連のメモ

我が家ではテレビ番組の予約録画専用のWindowsマシンが2台(地上波用と、CATVの連続モノ専用)稼動している。時刻合わせはWindows Timeサービスに任せていたが、「これはズレ過ぎ!」という位ずれている時があるのよね*1。PCにももう少し精度の高いタイマを搭載して欲しいものだ。

とりあえず手っ取り早い対策として、Windows Timeサービスの時刻同期間隔をデフォルトの1週間から1時間に変更した。

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;297227

さらに、NTPサーバはデフォルトのもの(windowstime.comとか)だと失敗する頻度が高いので、プロバイダの提供するNTPサーバに変更。これで録画時刻がずれる問題は解決した。しかし、使用料を払っているプロバイダのサーバとはいえ、通常より高い頻度で問い合わせをするのは気が引ける。

そこで、自宅サーバでntpdを動かし、宅内のマシンは全て自宅サーバを使用して同期させることにした。いままで自宅サーバの時刻は手動で合わせていたんだよね〜。自宅サーバ暦10年位なのに、ntpdの設定をしたことが無いってのは自分でも不思議だ(^^;

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2646427.html
http://www.jitaku-server.net/first_ntp.html
http://www.oiden.net/Flets/bangai02/ntpq_output

設定にあたりこの辺のページが大変参考になった。ざっと手順を整理すると、

1)「ntpdate -b -u (server)」を何度も実行して時刻をキッチリ合わせる。
2)「hwclock -w」でPCのタイマを設定する。
3)「/etc/ntp.conf」に使用するntpサーバを記述する。
4)ntpdを開始する。
5)「ntpq -p」で動作状況を確認する。
6)LAN内のPCからNTPで同期できるようTCPUDPの123番ポートを開放。

時刻が大きくずれている場合ntpdは同期してくれないので、1)と2)は超重要。

ところで、我が家ではBフレッツのPPPoEマルチセッションを活用して、普通に使うためのOCNとサーバ用のASAHI-NETに常に同時に接続している。自宅サーバからのトラフィックはASAHI-NET、それ以外からのトラフィックはOCNを経由するようにルータのルーティングを設定して双方を使い分けているのだった*2

フツーに考えれば固定IPのASAHI-NETだけで事足りるのだが、固定IP環境からアレしたりコレしたりするのは気分的にイヤ(笑)とか、グローバルIPが2個ないとできない実験が自分だけでできるとか、自宅サーバを外側から見た場合の動作を確認しやすいとか、OCNで使い始めたIP電話の番号が変わるのがイヤとか、そんな理由で両方維持している。

せっかくなのでntpサーバも両プロバイダのものを併用するように設定してみたのだが、NTPサーバはそれぞれプロバイダのネットワーク内からしか使用できないらしく(当たり前だわな(^^;)、自宅サーバからはASAHI-NETのものしか使用できなかった。メンドクセェとか思いつつ、OCNのNTPサーバへのトラフィックだけOCN経由で流すようにルーティングの設定を変更したところ、問題なく併用できるようになった。

[root@fuga root]# ntpq -p
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
+ntp-tk01.ocn.ad 202.234.233.104 3 u 68 128 367 6.492 -10.572 6.131
+ntp-tk02.ocn.ad 203.139.161.118 3 u 66 128 377 6.288 -10.142 5.857
*orion.asahi-net 202.224.53.11 2 u 64 128 377 5.812 -14.297 4.171

こんな感じ。冗長化されてなんとな〜く強まった気分ですな(笑。ま、物理的な回線は1本なので決定的な脆弱性はそのままなんだけどね(^^;

*1:特に楽しみにしていたNHK星新一ショートショートのラスト30秒が軒並み途切れるのにはガッカリしたよ。ショートショートのオチが欠落してるなんて酷いよ〜(^^;

*2:これには宛先アドレスではなくソースアドレスでルーティングができる必要があり、この機能があるルータは限られる。ウチのルータはマイクロリサーチのSuperOPT100Eだが、2007年に公開されたVer4.803.01のファームからソースルーティングに対応。このルータは非常に安定している上に融通が利くのでとても重宝している。