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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

トヨタ「シエンタ」首都高レビュー

http://toyota.jp/sienta/index.html

トヨタのコンパクトな3列シート車。ホンダのフリードや、今は亡き日産のキューブキュービックがライバル。トヨタとしては「まぁまぁ」の範疇だと思うが、結構売れている模様。あまりに印象が薄かったんでスルーしようと思ったんだけど、ご要望にお答えして一応書きます(ぉい。秋葉から立川まで、首都高→中央道→市街地を走行。多分4AT採用の4WD仕様。

・エクステリア/インテリア

色(アクアマイカメタリック?)はいいと思った。形はハッキリ言って好みじゃない。インパネの質感はこのクラスの並。運転席のシートは悪くない。ドラポジは普通に決まる。メーター類の視認性もよし。ボディの見切りもまずまず。3列目を格納したときの積載性の高さは、Dセグメントセダンと比べたら羨ましくなるレベル。3列目のシートがあるというのに、ラゲッジの床低いしな。よく出来てる。

・エンジン/トランスミッション

エンジンはスムーズだが、いかんせんトルクがなさすぎる。シフトレバーの操作性と、操作に対するATの応答がまずまずなのが救いで、首都高も3速を多用すればなんとかなる感じ。いずれにせよ「軽快な走り」とは程遠い。カタログ燃費はコンパクトとしては並だが、普通に流れに乗って走ろうとしたら実用燃費は今一歩かも。

・ハンドリング/取り回し

パワステは超低速から高速まで違和感のない素晴らしいセッティング。ステアリングインフォメーションについて云々できるものではないが、初めて乗っても最初の1mから自然に操作できるのは正直悪くないと思う。高速での直進安定性もよい。そうそう、フロントは並だがリアの安定感が想像以上だったな。シエンタのシャシはヴィッツなんかとは違うのかな?

だたしロングホイールベースのFFだけあって小回りが全く利かない。掛け値なしでV36スカイラインより曲がらない印象。セフィーロの感触を思い出した。小さなボディとか思って余裕をこいていると、Uターンで切り返すハメになる(苦笑)

・乗り心地/静粛性

無味無臭。すごく静かとか、すごく心地が良い、というわけでもないんだけど、別にうるさくはないし、足がバタバタしたりもしないし、ロール感も抑えられているし、街から高速まで普通に走る。どの速度域でも嫌な音がしないってのもトヨタらしい。特に文句はないが乗っていてものすごくつまらんとは思った(ぉい

・総評

パワステの出来が良い、走行安定性が結構高い、エンジンのトルクなさすぎ、小回り利かない。それ以外の感想はないなー。別に欲しくないけど、否定するものでもない。こういう無味無臭車が作れるというのは、それはそれですごい事なんだろう。ま〜「車の試乗記」なんてものを気にするような客層が買う車ではないってことで。自分で買うとしたら?コンパクトな7人乗り?アトレーかバモスタウンボックス(クリッパーリオ)で悩もうかな。クリッパーの運転はなかなか面白かったよ。

予想に反してシャシが悪くないので、元気なエンジン載せて、少し足を固めたら面白い車になりそうなのが惜しい。どんな車でも運転が楽しければ、買った人の何パーセントかは「車で走ること」に興味をもつと思うのよね。そして10年後にマークXスカイラインやアコードを買うかもしれない。そういう流れを根こそぎ絶ってしまいそうな車が多いのは残念ですな。たとえ無味無臭で疲れ知らずだとしても、そんな車じゃ遠くに行きたいと思わないでしょ(苦笑)

[追記]なんか興味が出てきたのでちょろっと調べたら、バモスやクリッパーリオには7人乗はないのね。軽ベースの乗用7人乗り1BOXって、もしかして現行モデルはなかったりする?(^^;