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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

ONKYO「GX-77M」にサブウーファー増設を考える(その1)

低音域専用のスピーカー「サブウーファー」を選ぶ話である。スピーカーが「5.1ch」とか「2.1ch」とかいう場合、そのうち「0.1ch」がサブウーファーである。0.1chといっても物理的には1個のスピーカーが存在するので、5.1chのスピーカーセットは6個のスピーカーで構成される。サブウーファー以外のスピーカーは、前右や中央というふうに設置場所...というか「音の方向」が定義されている。しかし、サブウーファーは人間が音の方向を感じない極低音のみを扱うので、設置場所も向きも問われない(理屈上は)。そんな理由で0.1として扱われるそうな。

さて、私のメイン環境だが、未だに6年前に購入したONKYOの「GX-77M」が毎日活躍している(購入時の様子)。もう6年も使っているのか!という感じ。2003年の発売だがバリバリ現行機種である。この6年間には上位機種も発売されたが、音質には満足しているので買い替え予定はない。音源は、ノートPC用のRolandUSBオーディオUA-1G」と、デスクトップPC用のONKYOSE-90PCI」で、アナログ接続してミックス出力している。デジタル接続にこだわった時期もあったが、サウンドカードをSE-90PCIに変えたらアナログの方が太い音が出たので今の形に落ち着いた。

音質に満足していて、しかも6年前にはサブウーファーの接続を否定しまくっていたのに、何故サブウーファーの話が出てくるのか?

小音量で音楽を聴くことが多くなった!

これですな。転居後は住環境的に音量を上げやすくなったので、遠慮なくガンガン鳴らす時はある。しかし、ほとんどは仕事中のBGMだ。大音量でゲーム音楽をガンガン鳴らすと、比例するかのようにコーディングがガンガン進んだのは昔の話で、音量を上げると疲れてしまい集中力が続かない事が多くなった。ここしばらくは、仕事中はバラードを小音量でタラタラと流すのが良い感じなのだ。なんだか歳を食ったものである。

音量を絞ると特に不足するのが低音域。これ、ちゃんとしたスピーカーであればあるほどそうなのである。人間の耳には、音が小さくなるにつれ低音や高音が聞き取りにくくなる性質がある。大抵のソースは録音時よりも小音量で再生されるから、低音と高音を強調するイコライジングはHi-Fiの理念(なんだそりゃ)に反するものではなく必然的なバランス調整なのだ。もちろん音量に応じた調整が必要なのであって、小音量でも低音が出るようなスピーカーの音量をそのまま上げていくと当然破たんする。

GX-77Mは上から下までバランス良く鳴る「ちゃんとしたスピーカー」ではあるが、ド迫力の低音などというものを期待する類ではない。もちろん通常の音量なら必要十分な低音は出る。私は低音の迫力を追い求めるタイプではなく、素直な音作りの本機はいたくお気に入りだ。しかし、音量を絞っていくとBASSのつまみを目一杯にしても物足りない感じがしてくるのだ。再生側でイコライジングすると音がこもってしまい「物足りない方がマシ」という感じ。極めて小さい音量でも定位はクッキリで高音域も伸びるのはさすがなんだけどなぁ。

うーん、上位機種の「GX-100HD」や「GX-500HD」に買い替えれば改善されるだろうか?否、GX-77Mと同様に「(単体では)低音が物足りない」というレビューが存在することからも、これらの音作りはGX-77Mと同じ方向性なのが推測できる。つまり「ONKYOのPCスピーカー」とはそういうモノなのである。全く正しいモニタスピーカーの在り方で大変好ましいと思う。しかし!小音量での低音不足感は買い換えても変わらない可能性が高そうだ。

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という訳で、「単に低音を補強するためなら素直にサブウーファーを付ければ良くね?」と思い至ったわけです。例えば、野太い低音が出るBOSEに宗旨替えするってのも考えなくはなかったけど、BOSEのスピーカーでDAWを使うってのはちょっとねぇ。それって要するに「サングラスをかけて絵を描くようなもの」ですからな。まぁ、DAWを弄る頻度はものすごく低いけども。そのために環境を別個にするってのもメンドウ。やっぱりサブウーファーじゃね?

以下、続く!(ホントか?)