現行型K13マーチに300kmほど乗ったのでプチ・インプレ。レンタカーなのでアイドリングストップ無しの最下級モデルである。
パワートレイン
1.2リッター3気筒エンジンにCVTの組み合わせ。振動や音質からは3気筒のネガは全く感じない。タコメーターが無かったので感覚的なものながら、回転数を極力抑えて燃費を稼ぐ方向でチューニングされているようで、余程踏み込まないと大人しく走る。とはいえ、発進から60km/h位までのトルク感はなかなかもので、100km/h位までなら軽快な走りと言える。車体が軽いのだね。オーバードライブ・オフの操作で「スポーツ」モードの表示となり、全域でギア比が落ちて楽しめる感じになる。
乗り心地など
乗り心地は、先代のK12型より明らかに悪い。常にポコポコと揺すられるし、フロアがブルブルするのが足に伝わってくる。硬いというより渋い、ヘボい足回りの典型と言えよう。パワートレインが悪くないだけに残念ですな。電動ステアリングの感触はごく普通だし、踏ん張りもまずまずなので、もうちっと足が動いてくれると良いのだけどねぇ。ブレーキは制動が急に立ち上がるトヨタ車風のフィーリングで慣れるまで「カックン」する。ロードノイズは大きめ。雨音も割と響く。
パッケージング
先代のBプラットフォームより更に「メカミニマム」に進化したVプラットフォームを採用しているので、車体のサイズの割に車内は広い。しかし、さすがにこのサイズには無理があるのか足元が異常に狭い。運転席に座ると左足を真っ直ぐに延ばすことができないのだった。これ、もしかして左ハンドル車なら問題ないレイアウトになってるんじゃなかろうか。V36スカイラインのフロア形状も、明らかに左ハンドル車が優先されてたので十分あり得ると思った。悲しくなりますなぁ。
内装
いやはや、これはどうしたことか。プラスチックでも素材の差があるのか、色使いやシボの違いなのか、造形そのものが悪いのか、よくぞここまで安物っぽい雰囲気が醸し出せるな〜と感心した次第。インパネを構成するパーツとパーツの隙間もでかい。やはり色々と精度が低いんだろうかねぇ。あまりのヘボさに涙がにじむ。中〜上級モデルなら装飾があって多少は誤魔化されるのだろうけど。同じ安物でも、カジュアルでお洒落な雰囲気だった先代と同じ車種とは思えない(汗