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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

Thunderbirdのアドレス帳をOutlook.comと同期する

Web版のOutlook.comが調子悪くて、送信メールが化けてしまう現象が多発中。かといって今更Gmailに戻る気にもならんので、久しぶりにThunderbirdを引っ張り出してみることにした。

ThunderbirdはActiveSync対応ではない。なのでOutlook.comとはIMAPでやり取りすることになる。IMAPは緩慢なイメージだが、やっぱり「ちょっと重い」と思う場面はあるかなぁ。しかし、そもそもThunderbirdからGmailに移行した(その後Outlook.comに乗り換えた)理由はIMAPやPOPの問題ではなく「HTMLメールの表示が遅いから」だった。その点については、マシンパワーが上がったおかげか、ブラウザコンポーネントが進化したのか、全く気にならなくなっていた。

しばらく使ってみると、Webメーラーに対するメリットもいくつか見えてきた。複数の新規メール作成画面を開いておける、メールを書きながら過去のメールをすぐに閲覧できる、複数の差出人(From:アドレス)情報の設定がこと細かに出来る、等々。特に良いと思ったのは、フォルダ毎に保存ポリシが設定可能な点。例えば、メルマガフォルダだけ30日で削除とかできる。IMAPなのでサーバ上のフォルダも掃除してもらえるのが有難い。

メールの振り分け設定や、迷惑メールの学習情報がサーバ側とクライアント側に分散してしまうのが少々面倒ではある。スマホではOutlook.comのアプリを使用するので、振り分けはOutlook.com側でやらざるを得ない。Outlook.comをすり抜けてしまう迷惑メールは多くないので、とりあえずクライアント側で処理(=学習)することにしよう。

本題。アドレス帳が同期できないのが「困った」と思ったが、ActiveSyncでアドレス帳を同期できる拡張機能「TZ-Push」が存在した。欲しいと思う物は大抵あるのね。

https://code.google.com/p/tz-push/

Outlook.comと同期する場合の設定は

「Server」に「s.outlook.com」
「Use https://」にチェック
「User Name」にOutlook.comのメアド
「Password」にOutlook.comのパスワード
「Device ID」はデフォルトのまま
「Use "," as separator」にチェック
それ以外のチェックは外す
「Auto sync time in minutes」に自動同期する間隔を分で指定

で大丈夫だと思う。初回のみ「Resync All」して、あとは自動同期に任せるか、必要に応じて「Sync Addressbook」すればよい。同期される項目は限られるので、姓名、ニックネーム、メールアドレス、電話番号、位で運用予定。Thunderbirdでの使い勝手を考えると、表示名が同期されないのが惜しい。日本人的には「よみがな」が同期できないのもアレだが、そもそもOutlook.comは「よみがな」を真っ当にインポート/エクスポートできないので、TZ-Pushの問題ではない気がするね。

Windows10になったら、モダンUI版メールアプリがWindow表示で使えるようになるハズなので、そっちに移行できたらいいな〜と思いつつ、Windows8版を鑑みれば絶対にThunderbirdほどのきめ細やかな使い勝手にはならないと思うので悩ましい。今思えば、Outlook Expressって良くできてたと思うね。互換性の問題とかはあったけども、使い勝手良かったもの。まぁ、普段はモダンUI版メールアプリ、仕事モードではThundrbirdのように、場面に応じて使い分けりゃええか。