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#日産 #V37 #スカイライン ビッグマイナー!ダイムラーとの協業の難しさは浮き彫りに。。。

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現行スカイライン(V37モデル)は「インフィニティエンブレムを付けて登場」「ダイムラー製の直4エンジンを搭載」といった、どちらかというと本筋ではない部分で話題になりがちだった。しかし、この度のビッグマイナーチェンジで完全に軌道修正した感がある。すなわち「インフィニティQ50の名前違い」ではなく「インフィニティQ50がベースの日産車」という、V35やV36と同じ立ち位置に戻ることになった。

当初「どうせQ50なんだしインフィニティマークでええやん」という投げやりな感想であったが、ビッグマイナーモデルを目の当たりにするとそれが間違いだったことに気付く。日産エンブレムであり、Vモーションであり、◎テールであることは、V37が令和の時代にも日産スカイラインであるために必要だったのである。Vモーションデザインが消化しきれていない事など些細な問題であり、良し悪しはともかく「それも日産の車らしい」と言わしめる部分ではないだろうか。

400psのホットモデル「400R」やハイブリッドモデルが搭載する「プロパイロット2.0」が話題だが、個人的にはスタンダードモデル(V6 3.0L 300ps)に注目したい。まぁ「自分がもし買うとしたら価格的にソレになりそう」というのもあるのだが、ダイムラー直4エンジン搭載モデルがいかにウンコだったかを浮き彫りにしてくれたからである。

ダイムラーエンジンのモデルについては過去に酷評した。簡単に言えば「ダウンサイジングターボなのにトータルコストでハイブリッドに劣り、先代比では6発から4発にダウングレードするうえにパフォーマンスも落ちる(先代のVQ25HRと比較するとトルクはアップするが馬力が落ちるし、VQ37VHRとは比較対象にもならない)。バカなの?」である。

しかし、ビッグマイナーモデルに搭載されるVR30DDTTはダウンサイジングターボとして完全に成立している。300ps型は先代モデルのVQ25HRと同等の環境性能でVQ37VHRに近いパフォーマンスを実現しており、400ps型に至っては300ps型と大差ない環境性能のままV8エンジンのVK56VDに迫るパワーを叩き出す。おそらく名機VQエンジン譲りのフィーリングも健在であろう。

スカイラインに関して言えばダイムラーエンジンの採用は完全に失敗だった。Aクラスの兄弟車として作られたQ30も一代限りで生産停止となる予定だそうで、日産としてはダイムラーとの提携はあまり良い結果が得られていない。心配なのは、この状況にも関わらず次世代のFRプラットフォームにダイムラーMRAが採用されると報じられている点だ。

V37のダイムラーエンジンモデルの不出来を鑑みれば、ダイムラーが日産に寄り添うレベルでMRAをカスタマイズさせてくれる事はとても期待できないだろう。果たして、MRAにVQ35HR+HM34やVR30DDTTを「良い感じ」に載せることができるのだろうか?世界的にも数が少なくなったFR車メーカーとして、是非とも日産にはプラットフォームの開発を継続して欲しいものだが。。。