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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

#大腸 #内視鏡 検査 は #鎮静剤 アリとナシのどちらが良いのか? #大腸ポリープ

6年前、痔からの出血をきっかけに実施した検査で運よく見つかった大腸ポリープ(線種)を切除した。2度目の経過観察で検査をして頂き、今回も「問題なし」の結果。パンデミックで延び延びだったがこれで一安心である。前後の検査と切除を合わせて、計4回の大腸内視鏡を体験したことになる。

最初の検査・ポリープ切除・最初の経過観察の3回は「鎮静剤アリ」、今回は病院が変わった事もあり初めて「鎮静剤ナシ」での検査となった。かなりビビりながら臨んだのだが、結果的には相応の「辛み」を体験することになった。とはいえメリットとデメリットが明確で「一概にどちらが良い」というものではなさそうである。

これは、次の検査で迷わないために(或いは迷うために)残す備忘録だ。

「鎮静剤アリ」のメリット

用いられた鎮静剤は意識が飛ぶような強力なものではなく、感覚が鈍りフワフワして眠くなる程度のもの。頑張れば意識を保って検査のモニターを見ていることが可能だ。しかしそれは「夢の中」感覚であり、寝てしまおうと思えば容易に入眠できる。検査が始まっても「あーなんかいじられてんなー」位の意識になり、痛覚も鈍るので「辛み」はほぼ完全に排除される。

とにかく辛みがない、見たくないものから逃避することができる、というのが最大のメリット。さらに日常生活ではあり得ない「フワフワ体験」が実は大変気持ち良かったりする。要するにクセになる。アブネェな(笑)

「鎮静剤ナシ」のメリット

アリの場合との比較すると手順がシンプル。早く始まり早く開放される。開放された後は、ガスが出てお腹の張りが収まれば元通りである。また、明瞭な意識でモニターをじっくり観察できるのも良い。ハイテク内視鏡の動きは面白いことウケアイ。仮に病変があればその場で医師との会話もできる。

もちろん「辛み」はキッチリと体感することになるのだが、4回目を担当頂いた医師曰く「そうやって患者さんが反応してくれるから無理なく安心して進められる。」「寝てる間にグイグイやってしまうのもどうなんだろうね。怖いよね。」とのこと。

「鎮静剤アリ」のデメリット

弱いとはいえ麻酔なので、万が一のためのライン確保などが必要。相対的に「大げさな手順」になる。麻酔による事故も想定される(無視できる確率ではないのでラインを確保する)。検査後は麻酔が切れるまで待機時間が1時間ほど必要。自分の場合にはその後もフワフワ感が2時間ほど残った。もちろん検査後の運転などは不可。

また、寝てしまえば寝ている間に終わってしまうので、事実と向き合うことをしばし先延ばしすることになる。リアルタイム映像で生々しく自分の体内を確認しながら医師と会話できるチャンスが失われるワケだ。

「鎮静剤ナシ」のデメリット

「辛み」を完全にキッチリと体感できてしまうこと。孔を弄られる不快感、カメラが通過する痛み、エアーによる強い膨満感、などなど。「カメラ意外と太いー。カーブ痛い痛いー。もう空気入れるな空気ー。」みたいな(笑)。さして長時間ではないのだけど、私のような「注射もキライで困る」というタイプは特に辛いと思う。

幸い4回目の医師は優しい方で、私が「痛いっすよー」とワガママな発言を繰り返した結果「次のカーブが痛いの最後だからね」「これは何の種だろう!?ほらデカいでしょ。この時期はキノコも良く見つかるんですよぉ。りんご?違うな。なんだろう!」「ここが前の切除跡ですね。結構デカかったのかな。」「最後ね。これ最後。」などと会話を続けて気を紛らわせてくれた。これは本当にありがたかったのである。

体感の辛みレベルは人によりけりだと思うが、同じ人間ならばどう考えてもゼロではなかろう。画面を注視したり、会話をもちかたりで、気を逸らしておくしかない。

まとめ

ハッキリ言って次どうしようか迷うところ。辛くないとはとても言えないので「鎮静剤アリ」を選びたい気持ちがある。過去3回無事だった個体で鎮静剤による事故は起こりにくかろう。しかしながら「鎮静剤ナシ」で楽しむ内視鏡の映像と、サクっと終わる手軽さも捨て難い。「喉元過ぎれば」の側面を否定はしないのだが、とにかく再度あの映像を見たい気持ちは間違いなくあるのだった。

ちなみに、下記によれば内視鏡検査における鎮静剤の使用率は3割弱で、使用率は年々上がっているという。

endoscopy-clinic-guide.com

諸々勘案すれば、ぶっちゃけ「鎮静剤を使っている病院の方が進んでいる」とは言えるのだろう。その良し悪しはともかく。。。

付け加えると、個人的には「大腸」より「胃」のほうが数段辛かったので、今後胃をやるなら「鎮静剤アリ」を選びたいところである。そもそも口や鼻に管を突っ込まれたらモニター見るとか会話するとか不可能だし(苦笑)