俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

#新潟 の #倉庫型集客施設 (それって #コストコ でしょ)誘致は果たして成功するのか?

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鳥屋野潟南部開発計画の土地利用ゾーニングの一部見直しについて

新潟市サイトより引用)

4~5年前から出店の噂があるにも関わらず『コストコ新潟鳥屋野倉庫店』(勝手に命名)のオープンは今も実現していない。「コメリ(大手ホムセン)や原信(大手食品スーパー)が邪魔してる」という話も聞くがエビデンスはない。邪魔して邪魔できるものなら、イオンモールもカインズもプラントもラムーも新潟には来てないのではないか?という気はする。

1度行ってみれば理解できると思うが、コストコは一種のアトラクションであり、エンターテイメント性の高さが集客力の源だ。実用性も高いとはいえ決してオールマイティな内容ではなく、余程大雑把な生活をしていない限りコストコだけで完結することはない。近隣エリアに既存小売店がある場合、部分的には競合するだろうが集客力による相乗効果によって補完する関係にもなる。「全てをさらっていくイオンモール」より余程質が良いと考えられる。

新潟にあるキューピット(中堅食品スーパー)やムサシ(ジョイフル本田と互換性のある大型ホムセン)の食品館では、『コストコフェア』と称してコストコ商品の売り出しイベントがしばしば実施されている。直接競合とならないキューピットにとっては、純粋に集客イベントとしてご利益があるのだろう。ムサシは「旗艦店舗のお隣にコストコが出店する(かも)」という立地で、競合にもなろうがそれ以上に相乗効果が見込めるかもしれない。

さて、まずは「出店の噂」からおさらいしよう。恐らく「財界にいがた」の地質調査のスクープ記事(2017年09月27日)が初出だ。

www.zaikainiigata.com

翌月の「財界にいがた」でも続報(2017年10月27日)。

www.zaikainiigata.com

さらに続いて「新潟日報」(2018年1月19日)。これは「自治体が誘致に動こうとしている」という内容だった。

しかし、この後は4年以上全く音沙汰なし。「こりゃ頓挫か?」と思わせたところで「新潟日報」(2022年3月20日)。

そして「財界にいがた」(2022年03月27日)。(非常に否定的な論調だが「財界にいがた」だしな(苦笑)

www.zaikainiigata.com

「また出来る出来る詐欺でしょ」との反応も多いが、今回の報道は具体的な動きが伴っている点で4年前とは異なる。

鳥屋野潟南部については、用途ごとに四つの区画に分けて整備を進めていた。開発が予定される「住居ゾーン」は、名称を「住居・交流拡大ゾーン」に既に変更。

これは、新潟市の鳥屋野潟南部開発計画のページでも、令和4年3月の動きとして明記されており、確認する限り初めて「公式に動いた事柄」だと思う。

とはいえ、新潟日報によれば「開発を進めるには農用地区域からの除外が必要となるが(中略)市は開発予定のエリアを重点促進区域とする手続きに入った」のだそうで、先はまだ長いのかもしれない。あと何百年かは必要だろうか(え?)。

なお、まったく個人的な推測であるが「以下の2つの道路事業が完了したらコストコが出店する説」を3年ほど前から説いている。

trafficnews.jp
↑亀田バイパス「姥ケ山IC」の改良工事

www.city.niigata.lg.jp
↑「市道嘉瀬蔵岡線2号」の拡幅工事

この両方が完了することで、新潟バイパス及び亀田バイパス(いずれも新潟都市圏における都市高速として機能している高規格バイパス)から鳥屋野へのアクセスがスムーズになるのである。位置関係を以下に示す。

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現状でも「ムサシ渋滞」が酷いのだから、コストコ出店によってさらに増加する交通量を捌くには素人目に見ても必須の改良である。両事業ともいよいよ完了が近づいており、今回の報道を受けて「この説の信ぴょう性は高い!」との思いを新たにした次第だ(笑)

ついでに補足すると、この場所は三条・長岡方面からは日本海東北道の新潟亀田ICが、新潟市内と新発田方面からは亀田バイパスの姥ケ山ICが、それぞれ実用的な選択肢となるため、自然に分散利用されると期待できる。まさに遠方からの来訪者も多いコストコ向きの立地なんだよね。