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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

日産が北米排ガズ規制BIN2に対応する超クリーンディーゼルを発表

http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2007/_STORY/070806-01-j.html
http://www.auto-g.jp/news/200708/06/topics01/index.html
http://www.auto-g.jp/news/200708/06/topics02/index.html

うひゃー、BIN2対応キター!尿素水を使わず触媒のみで実現する方式で、来年の秋にこの技術を採用したエクストレイルが「日本で」発売されるらしい。いよいよ国産乗用ディーゼルの復活だ。技術の日産も落ちぶれたとはいえ、確かに触媒技術はホンダと並んで未だ世界最高水準にある(現時点でBIN2より緩いBIN5対応ディーゼルを実現しているのもこの2社だけ)。それにしてもBIN2対応とはね。市販されるということは、コストもそれなりに抑えられるということだ。

BIN2対応というと、先代ブルーバードシルフィ(もちろんガソリン車)が実現していた「都市部の空気よりキレイ」というレベル。現在の表記だと「星4つ」に相当する。黒煙モクモクなイメージのあるディーゼルがである。日産がハイブリッドに全く力を入れていない理由は、かなり前からこのディーゼルを実現する目処が付いていたからだったりするのか?と勘繰ってしまう。ホンダを含む他社が追い付いてくれば、トヨタのハイブリッド戦略に相当影響するはずだ。まぁ、トヨタも当然のように追いすがってくるかもしれないけど(^^;

ディーゼルは同程度のトルクを発するガソリン車と比較した場合で燃費が2〜4割ほど良く、燃料費は安く、車両価格はガソリン車より高いがハイブリッドより格段に安い。ハイブリッドは減速エネルギーを回生するので日本の様に加減速が多い状況では燃費が非常に良いが、そうでない場合には実は燃費はほとんど変化しない。スムーズに走行できる欧州や都市部以外の北米では、意外にもハイブリッドのメリットは少ないのである。「ディーゼルハイブリッド」ならあらゆる場面で有利だが、車両価格にディーゼルとハイブリッドの両方のコスト上乗せされてしまう。というわけで、近い将来の主流はハイブリッドではなくディーゼルだという見方も多い。

マツダBMWが進める水素エンジンも実現しつつあるが、輸送を含めた燃料の扱いには課題が多い。仮に水素が街中でゲロ安で販売される世の中になるのなら水素エンジンに1本化される可能性もなくはないが、今のところはハイブリッドとディーゼルが混在する時代がしばらく続き、その後は燃料電池車(これも水素が燃料だが水素エンジン車とは燃費が桁違い)か充電式の電気自動車のどちらかが実用化されるのを待つ、ということになるのではないだろうか。日本でも、クリーン度が浸透すればディーゼルはある程度普及する気がする。次の次のスカイライン(V38?)などにもディーゼルが設定されるかも。レッドゾーンが4500rpmのスカイラインか。それは微妙かも(苦笑