俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

お前は75歳までコーディングして生きていくのか?

ここしばらく意図せず中間管理職の真似事してるけど、この路線ダメかなって気がしてきた。有象無象レベルの人的リソースをまとめて御するのはある種の技術であって、組織的エンジニアリングでは解決できて当然の課題でもあるけど、大変なワリにツマンネーのよ。

そして報われない。儲かる気がしない。手下のスキルレベルで仕事を選ぶ必要があるし、確実に設計フェーズが設けられる堅い仕事でないとダメ。「ありきたりな下請け仕事」がベストなのだが、今の勤め先はそういう指向ではないんだよね。俺は何故一人でこれやってんだっけ?みたいな状況。

「儲かる(かもしれない)面白いネタ」を低レベルで設計しなきゃ作り込めない手下を使ってやっつけるのは無理。放っておいても育って面白いネタを面白いと思って取り組めるヤツだけに絞るしかない。それならフラットなチームなので中間管理は不要だし、絞り込むって要するに解雇だ。

しかし、世の中には大規模開発で実現されたであろう儲かってる面白いネタがごまんと転がってるんだから「こいつら一体どうやってんだろう?」って思うね。ここは大規模な組織を数年しか経験してないのがハンデになっているのかもしれない。

随分前だけど、ある人物(仕事は出来るが人としては?が付く昭和原人)に新卒で入った大手を5年で辞めた話をしたら「短いなー!勿体ないなー!馬鹿だなー!」と罵られたのを思いだす。言ってる事がいちいち正しいのが後で解るのほんと頭にくる(苦笑)

あとは完全に好みの問題。自分にとってのモノ作りは「作る過程を楽しむもの」であって、何を作るかは割とどうでもいい部分。楽しい部分を他人にやらせるために大変な苦労してて、やらされてる方は仕事で嫌々だし品質もイマイチなのは「なんだかな~」ってなる。

作る過程を楽しむ部分を自分の為に残すやり方も試しているけど、中間管理モードとエンジニアモードの両立はなかなか難しい。脳みその使い方がまるで違う。よほど余裕がないと墓穴になる。そもそもエンジニアモードオンリーだとしても掛け持ちはそこそこ大変なんだよ。

エンジニアモードは「頭いっぱいに地図を広げた状態」が最も作業効率がいい。ゾーン入りすると寝てる間にバグが取れる。その地図を広げたり畳んだりするには時間がかかるから、掛け持ちと言うだけでトータルのアウトプットは半分以下に落ち込む。

(それでもフリーランスだったら掛け持ち上等なんだが。儲かるからさw。)

という訳で、長年の表題の問に対する答えは相変わらず出ない。ほそぼそとやっていくことが出来そうな雰囲気はずっと変わらないけど変化が大きい世界だからな。当たり前だが出来る奴はホントに出来るし、これからを担う若者達には敵いませんよ。

かといって苦労を買いにわざわざ別の組織に飛び込むか?って言われたら絶対にやらんなぁ(苦笑)。デキる手下が1~2人くらいの規模で回せるならそれが丁度良さそうだという感触は得ているのだけれど、そうなるとそこに不足しているのは自らの企画力、営業力、行動力ということになる。