俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

ルノー「カングー」試乗記。想像以上の真面目君だった! #ルノー #カングー

NV350キャラバン壊れた!次の車を検討する話。 #キャラバン #NV200 #エブリイワゴン #カングー #レヴォーグ #アウトバック - 俺#

。。。という訳で早速カングー試乗してきた。知ってたけど確かにこんなのカングーじゃないわ~w

試乗車はディーゼルロードノイズは街乗り速度では全く気にならず。エンジン音は多少主張するが耳障りではない。足も良く動いて商用バン的な粗さはほぼ顔を出さない。背の高さから想像するロール感も無いに等しい。普通に快適な乗用車だった。

今までのパイクカー的なカングーのイメージはない。至極真っ当に走る。あまりに普通過ぎて、街中での走りにおいては購入に向けて背中を強く押すような、想像を超える要素が何もなかった。人生初のインポートカーを検討中なのに全然面白くない。やばいw

まぁ、並外れた積載性と上質と表現できる範疇の乗用車の走りが両立できる、と言う点では貴重な存在か。国産の乗用車に良くある「運転が面白くない味付け」ではないので嫌悪感は全くないし、速度域が上がれば「らしさ」が顔を出してくれそうな感触もあった。

唯一「アカン!」だったのは走り出しに違和感が残るEDC。停止からの発進だと1秒ほど回転数が先に上がり、遅れて車速が付いてくる。CVTのそれとは違った空回り感。何かしらあるとは思っていたけど、走り出した後は加速から停止まで極めてスムーズなので惜しい。慣れるしかないか。

懸案だったリアシートはAcceptableどころか積極的に良いシートだった。背もたれはジャストな角度で、座った瞬間は堅く感じるがゆっくり沈み込んで受け止めしっかりサポートする。変に柔らかいものより長距離向きだろう。

運転席シートも上々。助手席シートも座り心地は良いが、イメージより小ぶりか。良く言えばサポート性が高く、悪く言えばユッタリ感はない。内装の質感は(全ての車が高くなった時代なのは重々承知の上で)「解っちゃいるけど500万出してこれか~」という感想。

観音開きのハッチは正直あまり便利そうじゃない。雨雪では普通に屋根になったほうが助かる。しかし自宅駐車場で開けそうなのは良い。今のキャラバンはスペースの問題でハッチが開けないので、少し前に出すかスライドドアから乗り込む必要がある。

ベルランゴと比較すると、走りは商用車感が強めに残るベルランゴに対し、乗用車寄りで洗練されたカングーとなる。プラスチックの内装は同様だが、ベルランゴが演出で「楽しい」に昇華させているのに対し、カングーは極めて普通な真面目君だ。

大幅な正常進化。価格相応の良い車の感触。しかし『格安だけどオサレで便利で楽しい』という従来のポジションからは随分遠くなった。台頭したガチンコライバルであるベルランゴ三兄弟には味の濃さで遅れをとる。微妙に漂う物足りなさが、イマイチ売れてない理由かぁ。

(もっとも我が家の場合、以前のカングーの乗り味だと候補外なのだけど。)

という訳で候補入り確定ながら、即決と言う感じでもなかった。『黒バンパーを選ぶ遊びはあるが質実剛健。完成度が高く外す事はなさそうだがネガは皆無ではない。高くはないがお買い得でもない。他も見てからにしましょう。』という結論で、引き続き検討だね。