俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

Google Chromeは普及するのか?

http://d.hatena.ne.jp/tmx/20080905/p1

Firefoxがすごいと思うのは、純粋にブラウザそのものの性能や機能を磨き上げた結果として、ここまでシェアを上げてきたという点だ。普及の背景にIEのセキュリティ問題があったとはいえ、実際に機能や使い勝手でWindows環境で現状無敵を誇るのは、Firefox(とIETabの組み合わせ)なのは誰もが認めるのではないかと思う。確かにブラウザは脇役でありその中のコンテンツが主役ではあるが、常に触れ合う道具としてブラウザの機能や性能にこだわる層は確実に存在し、その評判は少なからず一般ユーザーに広がるだろう。

IEWindowsとのバンドルという最強の武器はそのままに、基本的にはFirefoxに対抗する高機能路線で攻めると考えられる。IEWindowsに特化したコンテンツの資産も膨大で、最も互換性問題の少ないブラウザの座も当面は安泰だろう。Operaは残念ながらPCでは沈黙してしまったが、低解像度用のレンダリング技術や軽量コンパクトな特徴を生かして、モバイル機器やゲーム機などで主流の座を確保している。今後もこの路線での活躍が期待できそうだ。

Safariの場合、MaciPhoneに標準搭載というのはWindowsWindows MobileIEと同じ。しかし、Windows版のiTunesを導入するとSafariが勝手についてくるのは予想外の強引な手法だった。iTunesのユーザー数は膨大なのでSafariを使う人も相応に増える。Webを作るときにWindows版のSafariも動作検証しなきゃいけなくなった、という話を別の二人から同じ日に聞いた。批判する向きもあるが現実はコレ。Safariで動作保障されるサイトが増えれば、Windows版のSafariはもちろん、ますますMacで問題なし、いやiPhoneのみで十分、というAppleにとって良い流れにつながる可能性はある。

これらと比較すると、Chromeは誰が使うのかイマイチ見えてこない。少なくともGoogleのライバルとなるWebコンテンツベンダが積極的にChrome対応を謳うとは思えないし、今のところChromeを強引に普及させる手段も持ち合わせていないと思う。脇役の哲学から将来に渡ってChromeが突出した機能を持つこともなさそうだ。仮にGoogleの強みであるWebコンテンツをChromeに最適化し、それをメリットとしてChromeを売り込むとしたらどうか?相対的に他のブラウザで快適でない、という理由でGoogleのWebコンテンツ自体が敬遠されるという可能性が捨てきれないのではないか?

という訳で、Googleが今後どのようなChrome普及策をとるのかには興味があるけど、

Google ChromeもよほどのGoogleマニア以外に普及するには時間がかかるだろう。

今の所これには全く同意ですね(^^;