オリンパス「E-PL1」レビュー

そこそこ使ったのでCaplio R4から乗り換えての感想を述べますか。買ったのはコストパフォーマンスが良くて機能的にも高倍率コンデジからの移行に最適なダブルズームキット。

OLYMPUS マイクロ一眼 PEN E-PL1ダブルズームキットホワイト E-PL1 TLMK WHT

出版社/メーカー: オリンパス
発売日: 2010/03/05
メディア: Camera
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このキットはコンデジからの乗り換えに最適だと思うんだよね。コンデジの世界ではズーム10倍でストロボ内臓が普通なので「ストロボがなくても高感度撮影で回避できるよ！」とか「単焦点のパンケーキレンズが似合うよ！」とか言われても「ん〜、でもねぇ」と思うわけです＜否定は受け付けません（ぉ

E-PL1はストロボ内蔵だし、ダブルズームキットは2本のレンズで35mm換算で28mm〜300mm（いわゆる10.1倍）までカバーしてくれるし、今まで出来ていたことはとりあえず全部できるのよね。レンズ交換の手間は増えるけど、そこは「ちょっと良いカメラ買ったんだよね！」と思える部分でしょ？（笑）

・デザイン／サイズ／重量

カジュアルで持ち歩きやすいデザインが◎。「持っていくぜ〜！撮るぜ〜！」と気負わなくても良い。コンデジと比較したら正直結構デカイけど、なんとか常時鞄に放り込んでおける範囲に収まっていると思う。もちろん普通の一眼レフと比べたらサイズも重量も雲泥の差で、特にダブルズームキットの望遠レンズは他規格の同様のレンズと比べたら驚異的に軽くて小さい。

・画質／操作性／撮影機能

画質は、R4と比べたら「もうコンデジには戻れないよ！」。人物は生き生きと、食い物は美味そうに、空や海は蒼く、緑は深く、てな感じで素晴らしい。ノイズも少なくて、艶っぽい画質を求めるならISO800まで、少々ザラついても我慢できる被写体ならISO1600まで実用できると思う。R4なんかISO400でもメロメロだもんなぁ。これだけでもコンデジから移行する価値はある。

GUIは全体的に解りやすく、説明書を見ずに使い始めても操作で戸惑うことはほとんどなし。良くも悪くもコンデジライクといえそう。全自動モード「iAUTO」なら、シャッター押すだけで全然フツーに撮れる。画質の調整も、特に難しく考えることなく可能。こだわらないならiAUTOで使い続けても良く、気が向いたら液晶画面で読める「撮影のヒント」を頼りにステップアップしても良い感じ。

グリップが大きくてしっかり握れ、150mmの望遠レンズを付けたまま片手で振り回せる。撮影時の機動性もコンデジ並で、レンズの軽さがここでも生きてくる。オートホワイトバランスは優秀でいまのところミスゼロ。連写モードは子供や動物相手でメチャクチャ助かる。シャッター音も軽快で気分を盛り上げる。アートモードのお遊びも楽しい。ストロボも「あってよかった」という場面に既に出くわしているので、やはり内蔵されているに越したことはない。

気になった点もある。まずR4より「白飛び」しやすい気がする。まぁ、大抵の場合は問題ないわけだが、ガンガン明るい所で白っぽいものを撮るときには気をつけないとダメ。直射日光下で真っ白な花をドアップで撮るとか。露出補正でカバーできそうだが、明るい部分に露出あわせると全体的に暗くなりがち。露出過多というより、ダイナミックレンジが狭いのかな？

もう１点、AFに頼りきりだとフォーカスが甘くなる事がある。AFモードを場面に合わせて切り替えたり、マニュアルフォーカスを併用できるAF+MFモードで調整するしかない。AF+MFモードは「シャッター半押しでAF稼動→フォーカスリングで微調整→押し込んで撮影」という流れで慣れれば楽しめるが、もうちっと頑張れるんじゃないか？R4はもっとピリっとフォーカスした。

ま、良い所と比べたらどちらも些細な問題で、ガッカリするようなものではないけどね。

・総評

コンパクトデジカメから乗り換える場合には必要十分以上の画質と機能を備える。格が違う、とはこの事です。写真を撮るのが楽しくなるのは確実。フツーの一眼レフと比較して酷評するヒトも多いけど、手軽さと高画質のバランスが丁度良い所に収まっていると思うなぁ。画質だってWebの比較画像を見れば「そこまで言うほど悪くないだろ！」という感じでしょ。特定の場面で結果に差が出る、という事はあるんだろうけどねぇ。そこまで行くとウデによる所が大きくなるんじゃないの？みたいな（笑）

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