まだ発表前だと思うんだけど、某ディーラーに普通に実車が置いてあった。「見ていいよ」って感じだったので見せてもらいました。注目の1.6リッターターボモデルは秋以降の登場で、エコカー減税に間に合わせるべく1.5リッターの下位モデルだけを先行して発売するそうです。
・外観
奇異に見えるフロントマスクは、実車だと別に変じゃないのが不思議。リア回りは「Zのイメージ」だとディーラーマン氏は言うのだが、真正面(真後ろ)から見たらどうみてもボルボです。ありがとうございました。いや、それはそれでボリュームがあってかなり格好いいんだけど、同じブーメラン型でもZとはちょっとイメージが違うよね(^^;
前後ともフェンダーの張り出しが大変な迫力で、ホイールも17インチを奢る。車幅はそこそこある*1が全体としては決して大きくない。しかし、どこから見ても「スペシャル」な感じがプンプンして、1.5リッタークラスとは思えない。これはヒットするんじゃないか。
・内装
バイクのイメージだというインパネや、注目のツルツル塗装が施されたセンターコンソールは「おー、なかなかイイ!」と思った。センターコンソールの塗装色がシルバーのバージョンだったのがちょっと残念だ。シルバーも「ヤリ過ぎでない程よい感じ」なので選択肢としてアリだとは思うが、是非とも派手な赤いバージョンも見てみたい。
運転席はスペースを優先するコンパクトカーと比べると狭いが、天井は高めで、足元はV36より余裕がある位。シートも上々の出来で快適だ。助手席との距離は近く、車幅は車内空間ではなくフェンダーの張り出しに活用されているらしい。この距離感と包まれ感はデートにいいなぁ。隣に嫁を乗せて2人で走りたくなる雰囲気が...(笑)
リアシートは、足元が少し狭いので大男には辛いかも。ミニバンやFFセダンから乗り換える場合にはここが最大のウィークポイントになりそうだ。もっともシートは真っ当なものだし、室内高もあるので平均的な体格なら長時間乗車は十分可能だろう。一見小さいリアドアも目イッパイの幅と高さを確保してあり乗降性も問題ない。
ラゲッジスペースはそれなりで、4人乗車で旅行はちょっと厳しいだろうか。3人までならリアシートを半分倒せるので現実的になるが、この全長でよくスペースを稼ぎ出しているな〜と思うレベルは達成している。デカく見えるけどデザイン重視の「コンパクトカー」なんだよねコレ(^^;。いずれにせよ日常生活には十分だろう。
・総評
見て座って触った印象としては、220〜230万円クラスのバリューは十分あるように感じたのだが、なんと装備をテンコ盛りにしても170万〜190万位で収まる模様。「とにかくデザイン以上に価格のインパクトが強い」とのことで、顧客への受けも良くかなり手応えがあるようだ。
走っていないのでなんとも言えないのだが、ジュークと同様に欧州がメインターゲットだったデュアリスの完成度を見ると走りも期待していいかもね。「減税合わせで前倒したって事は煮詰め不足なんじゃないの?」と思うヒトは、欧州での発売や秋のターボモデルを待ちましょう(笑