俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

福島原発事故その後

GWの人出が回復したり、ユッケ殺人事件が朝ニュースのトップに来るくらい「復興ムード」になってきてはいるものの、福島原発は「全然片付いてない」から忘れんなよー(^^;

「1号機に排気装置装着」の件。装着にあたって建屋の2重扉を「開放」するとのこと。8日に実施されるそうだ。それって...また大気中に放屁するってことじゃねーか。まーじ勘弁だじょー(>_<)

「20mSv/年基準」の件。明らかに安全性云々の議論から出てくる値ではない。要するにそれ以下にしてしまうと「福島」「郡山」の2大都市に人が住めなくなってしまうのだ。閾値はそこを焦点に設定されたと考えるのが妥当だと思う。基準撤回の要求に対し、首相は「国には国の考えがある」と言った。これは「数十万人を避難させるような大変な事はしません」という表明だ。

どこかの大学教授が堂々と「長期に渡って健康への影響を調査する」なんて言ってましたな。既に影響が出る事が前提で、データを取る気満々。学者って怖い。「影響あるかもしれないから逃がしましょう」って提言すべき立場にあって欲しいのに。実際どの程度の影響があるのか判らんけど、俺なら子供を連れて自腹で引っ越す。専門家にも影響のほどは判らないのかなぁ。判ってるから言わないのかなぁ。

浜岡原発停止要請」の件。首相が英断を下した!と思ったけど、記者会見を聞く限りいつも通り「思いつき」っぽい。「地震切迫してるっていうからとりあえず浜岡だけでよくね?」「地震対策ができるまで止めたほうが安全じゃね?」「節電頑張ればばなんとかなるんじゃね?」「関電からもってくればなんとかなるんじゃね?」。それでも結果的に全体が良い方向を向いてくれる、と期待したい。

しかし、法的な根拠のない要請で強制力はないとはいうけど、事実上強制だよね。世論の問題はもちろんあるけど、もし中電が要請を拒否して止めなかった場合、仮に地震が来て事故を起こそうものなら責任を完全に中電が被る事になる。国は「だから止めろっていったじゃん?」と言い逃れできますからな。1つでも「心配事」が減るのは大歓迎だけど、中電も大変だ。

原発推進派」の件。ツイッターでフォローしてる人の中に、えらく極端に原発推進する人が居て色々な意味で面白い。統計的に原発より火力・風力・太陽光のほうが死ぬ人が多い、というのが拠り所で、考え方として一理あると思う。放射能による汚染はセンセーショナルで過大に恐れられる面があるのも事実だ。ま、この人の場合は逆に放射線による健康被害を過小評価しすぎなので、全く賛同しかねるんだけど(苦笑)

新鮮だったのは「原子力もタバコくらい普通のモノになれば市民権を得られるのに」という考え方ですな。原子力もタバコも癌の元、原子力も市民権を得られるくらい普通のモノになってしまえばタバコと同じという理論だ。(現時点では)タバコが原子力より多くの人を殺してきたのは疑いようがない。確率的にタバコより死なないから問題ないというワケ。ああナルホド。

...って、普通のものになったら困るんだよ(^^;。有害だと認識されていなかったという歴史的事情はあるけど、タバコが市民権を得てしまった事は結果的に大間違いだった。だから徐々に普通のモノでなくなりつつあり、市民権も失おうとしてる。明らかに有害だと判っている原子力に、今更市民権を与えてどうする。過去の過ちを繰り返しちゃいかんでしょ。

しかしまぁ、利権に直接絡まないと思われる一般人でさえ、このようにして経済や確率を盾に堂々と原発推進論を展開する人がゴロゴロ居るわけだ。そして、原子力に電力を依存してしまっている現実も本当に重い。ただただ口先だけで原発反対と言ってみても難しいよな、と認識を新たにできたのは収穫である。でも反対するわヤッパリ(^^;