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アラジン「AJ-F50B」石油ファンヒーターレビュー

http://www.aladdin-aic.com/products/aj/ajf45a/index.html

アラジン 石油遠赤ヒーター ブラック AJ-F50B

アラジン 石油遠赤ヒーター ブラック AJ-F50B

昨日佐川急便で無事到着。早速設置してみたので感想を。

これは最早ファンヒーターの外観ではないね。芸術的かはともかく存在感あり。武骨なスチールの白やシルバーの箱と比べたら断然良かった。これは奮発したかいがあるというもの。

上から見た図。前面の写真から受ける印象よりぶ厚い。「ファンヒーターにセラミックヒーターをくっつけたみたい!(by 嫁)」。実際、ファンヒーターに遠赤モード用の鉄板をくっつけた構造でしょう。

3.2kW出力のシャープ(2001年モデル)とツーショット。現在売っている3kWクラスはこのシャープより「一回り小さい」ので悪しからず。AJ-F50Bはパワフルで多機能な分デカくて重い。頻繁に移動するような使い方には向きませんな。

遠赤モードの青い光。ただし青いLEDの光。加熱したふく射体から遠赤外線を放出する構造なので炎は出ない。本当に燃焼させたら値段もサイズも倍?緑色LEDを織り交ぜブルーフレーム調に演出するコダワリようで、遠目には燃焼しているように見える。

温風吹き出し口はコンベンショナルなファンヒーターと何ら変わらず。強いて言えば位置が低いが、暖房器具なので低い分には困らないだろう。遠赤部分の網目は熱くならないようフェルト加工されている。余談だがフェルト加工部分のホコリは拭いても取れないので粘着テープで取ると良い。

後ろ姿は至って普通。

左右のシルバー色の部分はアルミの装飾だった。いやはや、ファンヒーターにアルミ装飾ですか。凝ってるけど、ちょっと残念なのが切り口の加工。磨かれていればより上質感が出そうなので非常に惜しい。

操作パネルの質感も上々なんだけど、表示部分に大きなゴミが混入していた。密閉されてて取れない。ガーン。ババ引いた。総合家電ブランドだったらあり得ないよね。松下ブランドの同様モデルより売価は3割以上安いようだし、品質基準を緩くして価格を下げているのか。実用上問題ないもの事実だ。

燃料タンクは上方に10cmほど余裕がある。タンクが他のモデルの流用だからなのか、満タン時の重量を考えてあえてこのサイズに抑えているのか。7L満タンのタンクは女性が片手で持つには少し辛い重量なので、これでOKだと思う。

この「くるりん取っ手」、昔使っていたSANYOのファンヒーターが似たような構造してた気がする。便利だったので、壊れて買い換える時にSANYOが撤退済みと知ってガッカリした。

この様に持ち上げて運べたり、

押回しすればスポンと蓋が開く。秀逸だ。

使用感だが、5.0kWの出力はやはり強力。あっという間に室温が上がる。吹き出し方も明らかに強く、広い部屋の空気をまんべんなく撹拌してくれそうだ。遠赤モードに切り替わると、ジワジワ温まる石油ストーブっぽい感触になる。顔が熱いほどではないが(熱した金属からの放射だからねぇ)、同時に温風も出ているので総合的にはちゃんと暖かい。

点火時の「カチカチカチカチ」という電子ライター音は少しうるさいかも。大昔の室内用ガス湯沸かし器を思い出した。それ以外の動作音は静かでもなく煩くもなく「石油ファンヒーターってこういうモノだよね」の範疇であろう。スイッチONから点火までは2分位。ダイニチの40秒には及ばないが、まぁ及第点か。石油臭も皆無ではないが少ない。

そうそう、アラジンと松下(現パナソニック)の関係なんだけど、いよいよ全貌が見えてきた。

兵庫の「千石」という会社が松下に石油ファンヒーターOEM供給→千石が「アラジン」の商標権を持ちブルーフレームを販売する「日本エー・アイ・シー」を買収→松下が石油ファンヒーターから撤退→日本エー・アイ・シーが千石製の石油ファンヒーターをアラジンブランドで販売

という流れのようだ。開発製造している会社は最初から現在まで千石なので、Wikipediaの「松下のノックダウン生産」という表現は間違い。つまり、アラジンは松下のお古を買い叩いた安かろう悪かろうの「得体のしれない中華メーカー」ではなく、れっきとした

第4の国内メーカー

だったのだ。前述のように供給先の違いから「品質基準が下がってるんじゃね?」と疑われる部分はあるにせよ、製造元は変わらないので松下時代のスペックの高さを継承しているのも納得である。アラジンは千石の松下時代からの積み重ねと中国工場を武器に、高スペックと低価格で先行3社を攻める立ち位置にある、という事ですな。

というワケで、結論としては「買ってよかった」です。運悪くババを引いた操作パネルの「ゴミ」以外は全く文句なし(^^;。後は寿命ですな。機械モノは当たり外れがあるが、5年位は元気に活躍して欲しいね!

アラジン ブルーフレームヒーター 39シリーズ BF3905-W ホワイト

アラジン ブルーフレームヒーター 39シリーズ BF3905-W ホワイト