俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

NV350キャラバンにNeoTuneを施工して貰いました #neotune #nv350 #caravan #e26

群馬県沼田市にある「塗装工房 宮下」さんに伺い、愛車NV350に「ネオチューン」を施工して頂いた。

http://www.ac.auone-net.jp/~m-paint/
↑塗装工房 宮下さんのサイト

ネオチューンは、ショックアブソーバーのオイルとガスを交換することでチューニングするもので、サンコーワークスが開発元だ。

http://www.a-sanko.jp/sanko_products_neotune_pannfuretto.htm
↑サンコーワークスのネオチューンのページ

目的は「乗り心地改善」だ。標準では「1トン積んでも安定して走れるセッティング」になっているが、ウチの場合ほとんど乗用車として使うので、空載状態に合わせたセッティングにしたいワケ。根本的にやるならバネレートを下げて最大積載量を減らす構造変更となるのだろうけど*1、それってNV350に乗るの意味あるのか?みたいな(笑)まぁ、コストと手間と難易度を考えたら、ショックアブソーバーで出来る範囲が現実的だろう。

まずは定番の「ビルシュタイン」か、減衰力調整式の「オーリンズ」をと思いリサーチしたが、そもそもNV350は純正でSACHSのショックを奢っているのだ。なので、ビルシュタインにすると「味が変わる」という感じらしく、自分がやりたい事(=乗り心地改善)とはちょっと違う。また、オーリンズで乗り心地を重視すると「ほとんど減衰力最小の設定」になってしまうようだ。バネレートを変えられない以上、どんなに減衰力を下げてもある程度の硬さは残ってしまうだろうし、オーリンズの使い方としては勿体ない気がするのだ。

という訳で、リーズナブルかつ純正のザックスが無駄なく活用でき、好みの減衰力にチューニングしてもらえる「ネオチューン」でゴー!となった。ネオチューンが存在しなかったら「オーリンズを減衰力最小で運用」が最適解だろうけどね。

ネオチューンの基本的なセッティングは4種類。

(乗り心地重視)S-CFT>CFT>STD>SPL(パフォーマンス重視)

この他に特殊用途のCUM(カスタム)が存在する。普通の(「キャンパーとかトランスポーターではない」の意味)NV350やハイエースで「乗り心地重視」でお願いすると、柔らかい方から2番目の「CFT」となるようだ。ウチのNV350も無難に「CFT」で施工頂くことになった。


↑塗装工房 宮下さん全景。


↑ガレージ内から。右側にいらっしゃるのが宮下さんです。


↑デデーンとNeoTuneの旗が掲げられておりました。


↑NeoTuneのパンフレット。


↑取り外されたショック。あれ?V36スカイラインよりゴツい?


↑燦然と輝く「ザックス」の文字。K国製らしーけど。


↑フロントはごっつい。丈夫そう。重そう。ていうか実際重い。


↑リアは...しくしく。ドラムブレーキに板バネとか...(それなら何故NV350を買った?(笑)>俺)


↑ショックをネオる魔法の部屋。進入禁止(ウソ)。


↑魔法の部屋から出てきたザックス君。


↑オイルとガスを出し入れするバルブが装着されている。


↑装着するとこんな感じ(ピンボケ乙>俺)。

作業は施工前の試乗から始まり、取り外し、加工、取り付け、施工後の試乗という流れで、所用時間は4時間ほど。休憩室で仕事させて頂いたり、ウロチョロして写真撮ったり、無駄口を叩いてお仕事の邪魔したりしてたら、なんだかあっという間でございました。施工後の試乗をした宮下さん曰く「跳ねる感じが残っちゃってますが...」との事でしたが、

著明に変化しました!

もちろん「良い方に」(笑)。

高速走行時の安定性が明らかに上がった
旋回時のロールが明らかに小さくなった
減速時のダイブ感が明らかに小さくなった
アンダー傾向が改善しハンドリングが向上した
荒れた路面のザラザラやゴロゴロがフロアに伝わらなくなった
ほとんどのマンホールや継ぎ目を軽くいなすようになった
歩道を経由して車道に出入りする時の段差が怖くなくなった

ホントです。いいことずくめ。世間での評判は間違いなかった。「ハンドリングは二の次」との思いで「乗り心地優先」にしたのだが、ハンドリングも向上してんだもの。施工前から「ハンドリングは悪くない(屋根付きトラックとしては)」と評していた訳だが、施工後に今までと同じ調子でステアリングを切ると「ククーッ」っと自分の感覚より内側に行ってしまうようになった。施工前にはかなりアンダーが出ていて、それを体が勝手に補正していたんですな。アンダーが改善されたので、感覚とずれる様になったのだろう。

もちろん「弄ったのはショックアブソーバーだけ」という点で限界も露呈している。

大きな段差で揺すられる挙動が残る(動きが丸くはなった)
角が出ている段差での「ドシン」という突き上げは相変わらず
ある速度域で継ぎ目を通過すると大きなピッチングが出るのは相変わらず
高速走行中に少しだけフワフワ感が出た

揺すられる挙動は、バネが硬い限りどうしようもないよね。「ドシン」は恐らくLTタイヤのせい。最後の「ある速度域」というのは50〜60km/hで、下道でありがちなのが悲しいが「前輪が継ぎ目通る>前席が跳ねる>前席が降りる頃に後輪が継ぎ目通る>後方が跳ねる>前席ゆりかご状態」という感じ。これはホイールベース依存かつ前輪の真上に座ってる限り如何ともしがたい。最後のフワフワ感はごく僅かだが、減衰力低下の副作用に違いなさそうなので一応挙げた。STDなら感じないんじゃなかろうか。

という訳で、乗り心地は大幅に改善して目標達成したけど、失ったものはほとんどなく、むしろハンドリングまで向上した。単に減衰力が下がったというだけじゃなく、明らかにちゃんと動く上に粘る良い足になったという感じ。期待した以上の結果で大変満足です。

ちなみに、宮下さんの作業は丁寧かつ迅速で、プロの技を見た!という感じ。大手のディーラーから板金工場を経て開業されたそうで(「塗装工房」なので塗装屋さんが起点なのかな?と思い聞いてみたのです)「足回りの取り外しなどチョロい(超意訳)」とのこと。納得(笑)

どうもありがとうございました!>宮下さん

〜おまけ〜

http://www.ekouhou.net/%E8%A4%87%E7%AD%92%E5%BC%8F%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%96%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%81%AE%E6%B8%9B%E8%A1%B0%E7%89%B9%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%9B%B4%E6%96%B9%E6%B3%95/disp-A,2008-180310.html

ネオチューンの特許の解説(というかコピペ?)記事を発見した。良く解らんけど(^^;

*1:ハイエースでは、ワゴンモデル用の板バネをバンモデルに導入して構造変更している猛者がいるようだ。NV350でも同様の手段は不可能ではないのだろうけど、NV350はバンモデルでもバネレートが低めで、ワゴンモデルと大差ないっぽい。バネレートの低さは乗り心地の高評価に直結しているのだろう。それでも積載時安定性は担保されているはずで、そこはザックスが良い仕事をしてるんじゃなかろうか。とはいえ、積載量が多いユーザーはリアの沈み込みを嫌い、バネレートを上げている事も多いようである。用途や好みで様々なのも、ハコバンの楽しさなのだな〜と思った次第。