俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

マージンを切り詰めた生き方では乱世を乗り越えられない #トイレットペーパー #新型肺炎 #COVID19

トイレットペーパーが買い占められた問題。備品の窃盗や転売目的での購入は非難したいが、多くの人が購入に走るのは致し方ない事だ。「とりあえず買っとく」のが普通の行動パターンですよ。腐るもんでもないし。

それにしても「買えなくて切羽詰まった」という人が多い気がする。消耗品をストックしない人が多いのだろうか?トイレットペーパーのラスト1ロールを使い始めたらコンビニで買ってくる、なんて生活しているのか?

さて、発端となった新型肺炎である。検査は期待通り進まず*1、企業は休業もままならず、学校が休校しても現場が混乱するばかり。特に休校については子育ての経験から想像される通りの状況で『終わっててラッキー』なのだが、これらはすべてにおいてマージン(余裕)がないやり方が横行している事に原因があるように思う。

組織にも人にも物資にもマージンがないから変化に対応することができないのだ。表面的にはお金の問題に見えるかもしれないが、根本的には手法や価値観の問題だ。長いことマージンを切り詰める経営や生活を継続して積み重ねてきた結果なのである。

派遣や非正規雇用の問題は代表的で、雇用する側の効率化のために雇用される側のマージンを切り詰めるものだ。大都会も最たるものであろう。常に満員&行列&渋滞であり、あらゆるマージンを切り詰めて効率のために全てを捧げた世界だといえる。

どちらも個人のマージンを削り取って犠牲にしているのだから全体としては効率は良いように見えるが、犠牲となった個人は幸せといえるのか。そして、マージンのない世界はちょっとした変化で簡単に破綻する事を我々は知っている。

電車1本止まれば、、、
大雨が降れば、、、
地震が起きれば、、、
疫病が発生すれば、、、
トイレットペーパーが店頭から消えたら、、、

あなたは「トイレットペーパーが店頭から消える」という変化に対応できただろうか?

満員電車で通勤し、足蹴くコンビニに通い、トイレットペーパーを置く余裕もないウサギ小屋に住む。それを「便利」と称して自らのマージンを削り取られる生活で、幸せになれるんだろうか?

単に「備蓄せよ」ということではない。価値観を転換すべき時なのだ。気付いた人は、とりあえず新潟に引っ越してきなせ。(そこにつなげるのか!>俺)

以下余談。

我が家では以下が常時ストックされるよう努力している。基本的にズボラであり消費と補充のペースが合わずに切れているタイミングもあるので自慢はできないのだが。

水ペットボトル
カセットガスボンベ
パックご飯
インスタント食品類
缶詰類(犬用含む)
ラップ類
紙類
電池類

これに加えてカセットコンロの他、電源の要らない灯油ストーブとカセットガスを使用するポータブルストーブを備えている。

通常は自然災害を想定して「3日位は飢えない」を目安としているが、現在は新型肺炎対策で食品類を「10日位」まで増備している。嫁によるとトイレットペーパーは「1か月分くらいある」とのことで、切れる前に店頭で買えない状態は解消すると見込んでいる。

*1:素人の「要望」とやらに応えてやたらと検査をする必要はないと思うが、スペック通りの件数をこなせないのは人的リソース不足に起因するボトルネックが存在すると推測する。