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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

新型コンパクト「ノート」実車レビュー

http://www2.nissan.co.jp/NOTE/top.html

愛車A32セフィーロのタイヤ交換のついでに、おそばせながら実車を見てきた。車を買い替える時に「安いから」という理由でターゲットになる可能性があるので、事前にチェックである。足回りとエンジンは好印象だったティーダをベースとしながら、価格差23万円のリーズナブルさである。主にティーダと比較してどうかな?という観点でまとめてみた。

スタイルからはホ○ダ「フィット」のパクリにも思えるが(日産の想定するライバルはもちろんフィットだろう)シートのアレンジは実にオーソドックス。シンプルだが必要十分な機能性と若干有利な室内空間に、プラス200ccのエンジンを組み合わせてコストパフォーマンスの良さを演出しているといったところ。

日産党として偏った見方をすると、非常に良くできた「旧型キューブ」である。ラゲッジはデカく、運転席からの見切りも良く、頭上空間も広い。まさにコンパクトでハイトなワゴン。外観は地味だが、シンプルなイメージはやはり旧型キューブに近いと言える。それでもシート地やインパネの質感は高く、もはや昔の日産の面影はゼロ。現行キューブのデザインに尻込みする向きには良さそうだ。

まずリアシートに座ってみた。結構快適である。上質を謳うティーダと異なりコンパクトカー然とした「スポンジシート」ではあるが、形状が良く固さが適度でサイズも十分。足元や頭上が広いのも手伝って、長距離走向に耐えられそうだという印象。背もたれとヘッドレストの形がイマイチなA32セフィーロより良いかもしれない。足元のスペースは並でティーダに及ばないが、シート形状と開放感でかなり好印象。

次に運転席、それから助手席に座ってみた。運転席と助手席の快適度はこのクラスとしては及第点。頭上も肩周も空間的には余裕があり、シートの固さや形状も良いが、シートのサイズそのものが不足している。足元が横方向に狭いのも少し気になった。セフィーロと大差無い快適度だったティーダとの差を最も感じる部分であろうか。もちろん、旧キューブや現行マーチ、キューブと比べれば格段に良く実用上は十分だ。それだけティーダが快適度で突出しているとも言えるだろう。

運転席周りは普通にまとまっている。収納スペースは最近の車らしく豊富。ドラポジも普通に決まって違和感はない。足元の空間を確保するためかステアリングが小さめでかわいかった。電動パワステ車ならではであろう。パドルシフトを付ければF1ごっこができそうだ。センターコンソールの配置はマーチのイメージに近く、エアコンの操作部などはやはり最低価格帯の車という印象が拭えないが、素材の質感は高いのでぱっと見の印象は良い。

とまぁ、ティーダとの差は確かにあるが弱点らしき所は全く見当たらず、むしろリアシートやラゲッジなどは「これは良い」と思えるほど。これで120万からなら売れるわけだ〜と納得。マーチから始まったBプラットホームもノートで6車種めであり、そのへんのコスト削減も価格に反映されているのだろうか。現行Bプラットホームのラストを飾る*1ウィングロードにも期待である。

でも、自分で買うならちょっと頑張ってティーダにしたいな、と思った次第(^^;

*1:ウィングロードの後に登場するブルーバードシルフィは次世代Bプラットホームに移行するという情報を入手したので、そうなるハズだ。