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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

HYBRID W-ZERO3(WS027SH)専用料金プラン俺用まとめ

http://www.willcom-inc.com/ja/plan/phone/new_fixed_rate_g/index.html

HYBRID W-ZERO3(以下「灰鰤」)専用の料金プランである「新ウィルコム定額プランG」の話。複雑奇怪というほどではないものの、3GとPHSの料金体系が分離してたりする特殊性があるのでちょっと整理(^^;

・基本料金は月額1450円

070との通話、ライトメール(ショートメッセージ)は無料。それ以外との通話は21円/30秒。

新ウィルコム定額プラン」や「新つなぎ放題+話し放題」では固定との通話が10.5円/30秒、携帯との通話が13.125円/30秒なので、それらと比べると通話料は割高。1050円で2100円分の通話ができる「通話パック」も適用できない。他社宛通話が多い回線で機種変更する場合は注意。

[追記]「通話パック」は適用可能でした!ゴメンナサイ!もちろん通話料が高いので、同じ値段分の無料通話でも、通話時間は短くなります。とはいえ、これで「通話オンリーでも鰤3の方がお得な場合」は増えますね(笑)

・データ通信(PHSを使う場合)

上限は2800円。使わなければ0円。PRIN(プロバイダ)も無料。willcomドメインのメール送受信についてはパケ代はかからない。課金は0.105円/パケット。「WILLCOM定額プラン」では0.084円/パケットなので、少ししか使わない場合は割高。

・データ通信(3Gを使う場合)

上限は5,250円。使わなければ0円。PRIN(プロバイダ)も無料。3Gではメール送受信についてもパケ代が(上限までの範囲で)かかる。課金は0.105円/パケット。CORE 3Gの場合は0.042円/パケットなので、少ししか使わない場合は割高。

・端末代金

分割だと実質1480円の24回払い。一括の場合は69840円で、2年間は基本料が事実上20円/月。いずれも負担額35520円。

PHSをモデムとして使う場合の注意

無線LANルータではなく、PCと接続してPHS回線をモデムとして使う場合、別途プロバイダとの契約が必要。OCNやBiglobeの固定回線契約には、AIR-EDGEのアクセスポイントが付加されてたりするので調べてみる価値あり。ない場合はIIJmioが315円/月でお安いのでお勧め。3Gの場合はプロバイダ契約は不要らしいので中途半端感はあるが、アクセスポイントを整備したプロバイダ各社への配慮など、大人の事情なのかも。

無線LANルータとして使う場合の注意

ルータ機能は「WiFiSnap」のお試し版で提供される。接続は残念ながらAd-hocのみ。さらに継続利用の場合はWiFiSnapを2400円で購入しなければならない。もちろん既にWiFiSnapやWMWiFiRouterのライセンスがあるのなら新規購入は不要なハズ。

・その他の嬉しい&嬉しくない話

3Gでデータ通信したままPHSの通話が可能。料金コースは1年単位の更新だが、回線契約に3年縛りがあり、3年経たずに解約する場合は5,775円〜9,975円が必要。3G回線とPHS回線のデータ通信はそれぞれ加算される。データ通信の振り分け、例えばメールはPHS、他は3G、というような設定は不可。W-SIMを挿しておかないと、3Gは使えない。挿すW-SIMは別契約のものでも問題ない。逆に3GのSIMを抜いてもPHS回線は使える*1

というわけで、用途別でランニングコストを計算してみますか。それぞれ「+端末代」なのをお忘れなく(^^;

1)PHSでデータ通信をバリバリ使う

→4250円/月

データ通信をPHS回線で行う場合。黒耳は実測で150kbps〜250kbpsも出るmemn0ckさんとこ)ようなので、PHSで十分という場面は確実に増えると思う。データ通信専用回線にする場合「新つなぎ放題(3880円)」よりちょっと高いのが残念。通話もするなら「新つなぎ放題+話し放題(4860円)」よりお得になる可能性あり。

2)3Gでデータ通信をバリバリ使う

→6700円/月

データ通信を3G回線で行う場合。灰鰤のデフォルト設定。通話とデータ通信が併用できるのと、FOMA回線のエリアや通信速度がポイント。仮に全く通話をしなくても「CORE 3G(PRIN込みで6930円)」より安い。もちろん通話で使用する場合にはさらにコストパフォーマンスがアップする。やはりこれが「灰鰤の最も美味しい頂き方」なんでしょうな。

3)通話とメールしかしない

→1450円+通話料/月

他社宛通話料が割高なものの、基本料だけなら「新ウィルコム定額プラン(2900円)」の半額(!)なので、通話時間が大した事ない人や、通話相手にWILLCOMユーザーがいるなら実は「かなりアリ」の選択。とりあえず形に惚れて灰鰤を買っちゃっても問題ないどころかお得な人も多い訳です。データ通信をPHSで行う設定で運用しないと、メールに関わるパケット通信が無料にならない点は要注意。

4)通話もせずWiFiだけで使う

→1450円ポッキリ/月

既にUQや芋があってWiFi主体で使いたい、なんて場合はこうなりますな*2。緊急用FOMA回線として考えた場合でも、docomoと契約するより安く、PHS回線のオマケも付いてくるのでオススメ。

5)3GもPHSもバリバリ使ってしまった場合

→9500円/月

3GとPHSのパケット料金は別々に加算され、両方を上限まで使うとこうなる。どうしてこうなった(AA略)とならないためにも、切り替えて試す場合には、月初に「コッチ!」と決めておきましょう。ま、自宅がPHS圏内なのに3G圏外、会社が3G圏内なのにPHS圏外、なんていう運の悪い人も、この値段を上限に安心して使えるってことで(ぉい

ふむふむ、3GとPHSのデータ通信それぞれが「使わなければ0円」というのは、ユーザーが自由に使い方を工夫できて良いね。通話とパケットの従量課金部分が従来のプランよりちょっと割高になるものの、全体的にはコストパフォーマンスの良い頑張った価格体系なのではないかと。来月が楽しみですな!

しかしなー、もし基本料が980円だったら、仮に3G上限額が200円高くても盛り上がり違ったよな。メディアは「新スマートフォンの料金プランは980円から!」って書き立ててくれたに違いない。大昔にSBMが980円の通話定額を開始した時から「980円」が価格的インパクトのボーダーラインになったのを、WILLCOMが理解してない気がする。確かにじっくり検討すれば上限額を抑える努力は十分感じるけど、普通の客は検討以前にWILLCOMの存在に気づいてない訳ですよ。今のWILLCOMに必要なのは「地道な努力」より「思い切った戦略」なのは確かですな。

*1:え?3GだけMiFi2352で運用?ええーっ!?<WILLCOMの声

*2:え?違約金払って速攻解約?エエーッ!?<WILLCOMの声