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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

上海精博工贸有限公司「JB4020型X-γ辐射个人报警仪」レビュー

http://www.jbdns.com.cn/product/html/?94.html

映画などに登場する「ガイガーカウンター」。放射線量を計測する機械です。理系脳のヒトであれば「買ってみようか?」と思った事が一度はあるハズ。以前は秋月にもキットが売っていました。しかし、平時には何の役にも立たないので、購入には至らなかった人が多いと思います。私もその一人でした。しかし、不幸な事に

今買わなくていつ買うんだ?

という旬を迎えしまったので、おそばせながら入手しました。最近良く出回っているメード・イン・チャイナの「JB4020型」です。通販サイトにおいては、見るからにアヤシイ一品です。値段も5割上乗せされてる気がします。旬なものは「ボッタクリ上等」なのが常とはいえ、正気の沙汰ではありませんな(まったくだー)。

というワケで、いつも通りのガジェットレビューのノリでいきます。不謹慎とか言わないように:-p

外箱は想像より全然マトモでした。もちろん中国語ですが、大衆向けすぎるだろって位のクオリティです。現地でも普通に大衆向けの製品なんでしょうか?「三大功能芋一体」(字が違う>俺)の謳い文句がジワジワきます。

スペック表。誤差が大きいですが、ローエンドモデルとしての正直な値だという見方もできます。我々にとってガイガーカウンターは「一桁上がった!逃げろ!」のための機械です。3割程度の誤差、マジで気にしなくて良いです。「校正もしてない安物の測定器なんて無意味」という人もいますが、そういう人は何を求めているのか。積算値が上限ギリギリになるまで我慢したいとか?

ちゃんとした保証書、検査票が付いているのは、中華ガジェットとしては珍しい。用途が用途だけに、やはりゲーム機のような製品とは違うのでしょう。日本語の説明書は、販売店が同梱したもので、簡易版とありますが内容的には中国語の説明書をほぼそのまま翻訳しているようです。

はい!筐体は期待通りの安っぽさキター!でもちゃんと動きました。先月末生産の品で、時計が正しく設定された状態(時差1時間はありましたが)でした。エライ!

裏面には電池蓋とクリップ。どちらも非常にチープで期待通り。覚悟はしてたけど、これに○万円出したとはなぁ。シミジミ。

液晶画面とボタン類。操作は至ってシンプルで、デジタル時計に毛が生えた程度です。今日現在の東京都立川市の屋内で0.05〜0.15μSv/hと出ているので、大体正しく測定していると思われます。

大きさ対決。左から、iPhone3G、HYBRID W-ZERO3、JB4020型。

厚さ対決。ちなみに、重さは電池込みでもJB4020型が最も軽いです。モバイル的には裏のクリップが邪魔なんだけど外せないのが残念。

エネループで動作します。単3電池2本で公称150時間動作するそうなので、エネループ4本でローテーション組めば連続運用できそうです。電池を抜いても積算値、各種設定、時計は保持されます。機能面では抜かりなし!

以上、個人で使うガイガーカウンタとしては必要十分です。機能面での不満が1点だけあって、測定間隔が1秒・30秒・60秒しかないのが少々不便。例えば食品を次々に測定する様な使い方では、1品につき30秒かかると長すぎます。でも1秒だと値が安定しない。5秒か10秒の選択肢が欲しいところです。

あとは、もう少し「丈夫そう」だと嬉しいかなぁ。質感を求める類の製品ではなく、Webサイトの写真の見た目からして諦めてはいたものの...(苦笑)。搭載する検出器はガラス製とのことなので、いずれにしても「取扱注意」です。

「備えあれば憂いなし」の甘くない現実が、この半月でイヤというほど身に染みました。現在のガイガーカウンターの市価は高いです。間違いなくボッタクリ。でも、自己責任で生きていく主義の人は、買って良いと思います。このクラスの製品でもいざという時にはちゃんと役に立ちそうですよ。ただし、

安っぽいから覚悟せよ!(笑

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