俺#

新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

私的整理ではなく法的整理が確実なようです

http://www.asahi.com/business/update/0129/OSK201001290076.html
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20100129-OYT8T00360.htm

WILLCOMの大株主である京セラがWILLCOMの株式について減損処理を行ったとの報道。WILLCOM会社更生法の適用は確実と見て良いだろう。どのような形にせよ、現行PHSの音声サービスが継続してくれることを祈らずにはいられませんな。今更「携帯」で音声通話なんかしたくない。特にソフトバンクに巻き取られるのは勘弁だ〜(笑)

XGPを分離してソフトバンクが支援するという話もあるが、積極的に「アリ」ではないか。ソフトバンクは出遅れているPC向けデータ通信を、技術開発もせず金だけで今すぐ提供する事が出来る。WILLCOMXGPの重荷を降ろし、十分に採算が取れる現行PHSサービスで再び積極的な展開が出来るようになる。双方にとって、目の前に今ある問題を解決する近道ではないか。

長期的にはPHSに将来性がないという見方もある。しかし、音声通話インフラとしての3GやPHSはそれなりに完成したものだ。極論すれば「今のままで良い」。電話が「据え置くもの」から「持ち歩くもの」に変化したようなパラダイムシフトがあるまで、アナログからデジタル、2Gから3Gのような「お引越し」をする必要性は低いと思うのだ。固定電話の基本技術に何十年も変化がないのと同じと考えればよい。

海外ではGSM(2G)が音声と若干のデータ通信のためのインフラとして今後も主流を占め、3.9G以降はデータ通信に特化する流れになっている。LTEWiMAXXGPは、国内でも当面は3GやPHSを補完する位置付けになろう。狭い日本だからして力技で「お引っ越し」するキャリアがないとは言えないが、価格競争に明け暮れている状況下、完成した既存インフラを捨ててお引越しするだろうか?

現行PHSのエリアはギリギリだが「全国」と言えるレベルに到達している。技術は枯れているし、基地局のITX化がさらに進めば、ランニングコストはもっと下がるハズだ。速度面が厳しいデータ通信も、W-OAM type-AGと8xの組み合わせで1Mbpsの大台を超えるスペックを掲げる目処は(恐らく)立っているのだ。当然これらの展開に必要な投資はXGPより遥かに少なく、価格面では有利に展開できるだろう。

「安価で音質のいい音声通話」
「速度はソコソコだが安価な定額データ通信」
「オモチャのような気軽に使えるケータイ」
「病院でも使える低電磁波のケータイ」

PHSだけのメリットはこれだけある。HONEY BEEシリーズの売れ行きを見れば、音声の需要だって確実にある。携帯各社の値引き合戦に価格面で押されているがまだ間に合う。プラスアルファとして、HYBRID W-ZERO3のように広帯域通信もサポートするハイエンド端末が提供されたら素晴らしい。MVNOXGPで結構ではないか。身軽なのが今のWILLCOMの強みだ。垣根なくオープンなサービスを展開できるWILLCOMの本領を発揮する時がいよいよ来るぞ。










...ホントに来るといいなぁ(ぉい

しかしまぁ、黒耳の速度アップや灰鰤のなかなかイイ感じの完成度を目の当たりにすると、WILLCOMには踏ん張って欲しいと思いますな。そして、さっさとtype-AGで8xな金耳(注:色はタダの希望です)を出すんだ〜!