いつの間にか中央環状になっていた外環道の話。 #新潟中央環状道路 #新潟市
首都圏の外環道や首都高C2の話ではない。念為。
主要な地方都市の中で自動車の利便性が頭一つ抜け出ている新潟市だが、まだまだ道路は増え続けている。新潟バイパスと都心部を高規格道路で接続する「万代島ルート線」と共に開通が期待されるのが「新潟中央環状道路」である。
万代島ルート線も新潟中央環状道路もずいぶん長いこと工事をしている。地方の工事はどこもノンビリなので致し方ないのだが、6kmに満たない長さで国直轄で進めているにも関わらず全線開通まで冗談抜きで30年かかりそうな万代島ルート線に対し、40km以上ある新潟中央環状道路は現道区間が残るという条件付きながら生きて拝めそうな雰囲気である。
私が新潟中央環状道路の存在を知ったのは恐らく10~20年前で、「新潟でも(首都圏の)外環みたいな名前の道路を作るんだぁ。田んぼの中だけどな。」等と思ったことを記憶している。しかし、引っ越してきて改めて意識したときには今の名称だった。「別の道路かな?」とも思ったが、どうやら記憶に残る「外環みたいな名前の道路」で間違いなさそうだ。
答えはWikipediaですぐに判明した。平成24年に「新潟大外環状線」から「新潟中央環状線」に名称変更されたそうな。この道路から都市部まではかなり距離があり、古い名前の方がしっくりくるのだが何故?この道路の外側まで街を発展させる意気込みを表したのか?1000年後くらいに?(笑)
まぁ、この名称変更は平成17年の大合併によって新潟市が「(旧)新潟大外環状線」の外側にまで広がったのが理由で間違いないだろう。秋葉区(新津)、南区(白根)、西蒲区(巻)の中心市街地が軒並みこの道路の外側にあるので、さすがに「新潟(市から)大(分)外(側の)環状線」とは言えなくなってしまった。
とはいえ、新潟市の都市規模を考えると「この道路が描く円が中央だ」と言われてもしっくりこないのが実際のところ。どうしても外側を通るイメージが抜けないのだ*1。いやいや、新潟市ではなく、「新潟(県の)中央(をとりまく)環状線」だとするなら納得か。新潟市は新潟県の北の方に位置するので、県全体を地図で見たら「中央とは?」みたいな配置だが、県庁がある新潟市が県の中央である、というのなら受け入れられなくもない。
名称の是非はさておき、従来つながりの薄い地域同士を結んでくれるという点で、新潟市の一体感を向上させる効果には大いに期待したいところだ。旧豊栄市に住んでいると旧巻町や旧白根市にはなかなか行かないが、都心部を通らずに往来できたら飯を食いに行く範囲になるかもしれない。近場の旧新津市への往来も、部分開通した中央環状道路の新しい橋がなければ阿賀野川に阻まれて今ほど気軽ではなかっただろう。
*1:新津と白根と巻を敵に回す発言。豊栄は元から内側なのですまんな(笑