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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

#日産 #リーフ チョイ乗りインプレッション #nissan #reaf #ze1

車検の代車として2.5日間ほど乗ったので感想を。

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リーフの現行型(2代目)である。2代目とはいっても基本骨格やフロントのドアパネルなどは初代からの流用になっていて、コスト面で制約がある中でのフルモデルチェンジだったことがうかがえる。ぶっちゃけ初代は売れなかったのだから致し方あるまい。しかしながら、初代のブサイクなイメージはうまい具合に払しょくされ、普通に格好いい車になった。

内装も年代相応の内容にアップデートされ、特に面白くはないが落ち着いたものになっていた。室内空間は基本的には変わらず、このクラスのハッチバックとして必要十分なもの。シートは(プラシーボかもしれないけど)少し良くなったように感じた。肘掛けが使い物にならないのは相変わらず。ドア側は低すぎる。センターコンソール側は後ろすぎる。KICKSも同様だったが肘が置けない肘掛けが多いのは何故?

大きく向上していると感じたのはハンドリングだ。初代は低重心であることは感じられるのだが足回りがやや期待外れだった。コーナーで早々に腰砕けし、その途端に重さが顔を出すのである。現行型ではしっかりとリアが踏ん張り、気持ちよく曲がるようになった。やはり日産の車はこうでなくてはいかん。今調べたらリアのトレッドが20mm広がりタイヤもワイドになったらしい。これかなり効いてるのでは。

電気自動車としての能力も向上してる。乗り始め時点でバッテリー残量95%、230km走行可能という表示だった。WLTCモードで322kmだが、ヒーターを使う季節だからこんなものだろう。電費を気にしない走りでも180km位はいけるか?初期のリーフと比べたら実に頼もしくなった(個人的にはもう一息欲しいけど)。残念ながらモーター出力の向上を体感できる速度域にもっていく機会はなかったが、初代の感触を鑑みれば十分だと想像できる。

特徴的な「e-Pedal」について。アクセルペダルだけで加減速し、完全停止までもっていける「ゴーカートモード」である。先代ノートで体感済み。慣れればとても便利なのだが、KICKSや新型ノートの新世代版では完全停止はしなくなったという。「何故だろう?」と考えながら走ってみたが、やはり安全のためには「体に停止=ブレーキペダルという刷り込みを行う必要がある」という結論に至った。

例えば路地から大通りに出るとき、当然ながらすぐに停止できる速度でゆっくりと前進する。歩行者や自転車が突然現れたら直ぐに停止する必要があるからだ。エンジン車であればクリープで前進しブレーキで速度を調整していくのでそのまま踏み込めば停止できる。しかし、アクセルペダルで速度調整していくとブレーキに踏みかえる必要がありタイムラグが発生する。実際に1回体験して「これは良くない(汗)」と感じた。

もちろんアクセルを離せばすぐ止まる速度なので、停止までの実質的な時間差があるのかは微妙だが、瞬間的な判断なので下手をすると誤ってアクセルを踏み込んでしまうかもしれないし、少し速度域が高い場合にはアクセルを離すだけでは急制動にならない。徐行時のクリープ+ブレーキペダルの組み合わせはマニュアルミッションに次いで安全だと思う。新世代で完全停止しなくなったのは、利便性より実を取った妥当な判断だろう。

最後に、この「リーフ」が購入対象になるのか?だが、今はニーズに合致しない。デザインも良いし、走行性能も向上したので「この子が愛車だったら嫌だな」と思うようなネガは全くなくなった。しかし、1台目としては航続距離が足らず充電時間が長すぎる、趣味用の2台目としては面白みが足らない、ゲタ用の3台目としては無駄にデカくて高い、という感じで積極的に買う理由がないのだった。

世間的にもリーフが劇的に売れない理由はこの辺なんだろう。仮に「電気の走り」を求めるとしても(俺は求めてないけど)、ノートやKICSやセレナがあるからそっちにいくよね。しかし「家で充電できるゲタ車」には興味がある。燃料費が低減でき、ガソスタに行く必要がなくなるってのは魅力的だ。やっぱり日本だと「軽自動車」からになるんじゃないかな。通勤用なら決まった距離走れたら十分だもんね。

という訳で、買う事はなさそうだけどしっかり「1世代分」の進化はしてました。頑張れ日産!

「初代」のインプレッションはこちら。

yamagw.hatenadiary.jp