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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

#日産 #サクラ を注文した話(その3)。都市も郊外も普段の足には軽EVがハマる。 #EV #BEV #電気自動車 #nissan #sakura

#日産 #サクラ を注文した話(番外編)。納車記念写真館。 #EV #BEV #電気自動車 #nissan #sakura - 俺#
#日産 #サクラ を注文した話(その2)。試乗で惚れてしまうサクラの超絶な完成度。 #EV #BEV #電気自動車 #nissan #sakura - 俺#
#日産 #サクラ を注文した話(その1)。最近のBEVはどのように進化しているのか? #EV #BEV #電気自動車 #nissan #sakura - 俺#

「サクラ(とekクロスEV)」がまずまず売れている。これは、単に「安いから」「BEVだから」という訳ではなかろう。純粋に安さを求めるならガソリンの軽自動車(乗用ならアルトかミラ)を選べばよいし、「BEVだから買う」というような人は少数派で、そのような人々は既にリーフやテスラを買っているだろうから「いまさら」だと推察される*1。では何故売れるのか?

サクラのスペックがハマる使い方が多数派

だから。サクラ以外のBEVは未だ「帯に短し襷に長し」で、1台目には物足りないが2台目にはオーバースペックというポジションから抜け切れていない。ところが、サクラは「襷に丁度良し!」。自宅充電で使い倒す2台目という、隙間のようで隙間ではない需要にドンピシャとハマっているのである。

サクラやekクロスEVにはこんな組み合わせが似合う

大が小を兼ねないのが2台目需要の面白いところで、1台目が大を賄うのだから2台目にはジャストサイズが求められる。例えば航続距離。長いに越したことはないが、BEVにおいては値段と重量(=電費)に響く。中途半端な航続距離は無駄を感じさせてしまうのである。相当に吟味されたというサクラの航続距離180kmは、エアコンの影響込みでもまさに必要十分。

取り回しの良さなら軽規格が最上であるし、ハイトワゴンは人も荷物もそれなりに積めてバランスが良い。BEV最大のデメリットである充電の煩わしさは、自宅充電なら「ガソスタに行かなくても良い」というメリットに早変わりする。「これなら無駄なく無理なく便利に使える!いっちょ買ってみるか!」と思わせる条件が完全に整っているのだった。

2台目と言えど軽自動車ではチープだと敬遠する向きもあるだろうが、現時点ではBEVというだけでも他の軽自動車とは一線を画する。加えてサクラの規格外の内外装の質感と、ヘタなコンパクトを寄せ付けない走行性能には「中身で選んだ車がたまたま軽自動車だった」と言って納得させるだけのものがある。

コスト面はどうか?軽ハイトワゴンの代表格「ワゴンR」のターボと比較すると、乗り出し価格の差は70~90万円。これを燃料費の差で埋め合わせるには15~20万キロ走行する必要がある。2台目用途では精々10万キロだと思うので、税優遇やオイル交換不要な点を考慮しても15~35万円ほど足が出る。内外装と走行性能への投資として納得できる範囲だが、要するに贅沢品という事でもある。BEVが本当のゲタになるにはまだ時間がかかるか?

もちろん、補助金ありならコストは逆転するのだから売れるのは当然といえよう。平均的な200Vコンセントの工事費と充電アダプタの費用を補って程良く余る55万円という金額、良く考えられてると思う*2補助金は税金から捻出されるとはいえ、車を複数台所有するようなご家庭なら毎年それ以上の税金を納めてるハズ。還付だと思って遠慮なく使いたいものである。

買うべき人

2台目用の人。
1台目だが絶対に長距離走らない人。
自宅で充電できる人。

買ってはダメな人

1台目かつ稀にでも長距離走る人。
自宅で充電できない人。

サクラ(とekクロスEV)は「買うべき人」には本当に猛烈に心底オススメしたい。間違いなく幸せになれる。「買ってはダメな人」は殆どの場合に不幸になるので買ってはダメです。

*1:さらにサクラを増車する筋金入りは居るかなぁ(笑)

*2:東京都のプラス45万円はちょっと出し過ぎか。過密都市では自宅充電へのハードルが高いのは理解するけども。